府連盟:搬出訓練の報告



日 時 2005年6月26日(日)午前9時30分〜15時30分
場 所 大文字山中腹
参加者 信濃、吉野、石川、網岡修、網岡国、若林、白井、中塚陽、林、竹内、伊丹、岡田、前田、小泉、岩里、安田、石黒、浅利、奧西 の19名
報 告
 午前8時10分に京阪出町柳駅に集合。途中何人かの参加者に出会い、あいさつを交わしながら、大文字山に到着。今年は昨年よりも参加者がさらに増え、全体で90名を超えた。らくなんの参加者も、昨年は3名であったが、今年はセルフレスキューの意義と必要性を真剣に考えていただいた結果、19名の大量参加になった。他の会に比べて、圧倒的に多数の参加となった。
 参加者が多数のため、今年は、火の炊き口の下部の樹林の広い平らなところで行われた。天気が曇りという予想が外れ、いい天気になったので、樹林がちょうど良い日よけになった。矢野救助隊長のあいさつのあと、講習が行われた。いつもの氏野さん、秋月さんが参加できないので、2人よりは年配の看護師さん(名前を失念)から話があった。

 骨折、止血、ねんざ等の場合の応急処置。やましな山の会の青山さんによる迫真の演技で大いに盛り上がり、真剣の中にも、楽しく行われた。印象に残った言葉としては、けがや骨折をしたとき、テーピングや固定 を行うとき「良姿位」を保つと言うことである。また、熱中症については、資料を用意していただいていた。話を聞いたり、資料を読んでいると、熱中症も怖いもので、対処を誤ると命の危険もあるということが分かった。その対策としては、こまめな水分補給である。それも、薄い塩分があると吸収が速いということで、あわせて糖分といっしょに飲むと良いと言うことであった。この飲み物は、すなわち「スポーツドリンク」である。

 この後、男子と女子別々の班が、それぞれ数班つくられ、今習ったことを復習したり、さらに必要なことなどを話し合ったり、体験したりした。この班で搬出訓練も行った。
 昼食のあと、搬出方法についての講習が行われた。洛中の秋月さんが講師である。昨年は、ザックによる搬出が行われた。ザックによる搬出の場合、1人が背負うので、あまり重い人は背負えない。せいぜい50kgぐらいま でで、がんばれる人で60kg程度までであろうか。それ以上の人の場合、他の方法を考えなければならない。らくなん山の会にも、ザックでは無理な人がいる(だれかな)。

 今年は、ザックによる搬出、カッパによる搬出、担架をつくっての搬出のやり方の説明が行われた。そして、今年の搬出訓練は、担架で行う という。そこで、竹、棒、ストックを支柱にして、シート、カッパ、テーピングテープを使用して担架を作る方法が説明された。らくなんのメ ンバーには、実際に作ったり、担いだり、事故者になってもらったり、積極的に参加していただいた。懸案の安田さんも、男子6人で、担架で 運べることが分かった。いつも竹や棒があるとは限らないので、その場合は、ストックが必要になる。その場合最低8本、頑丈にするには10本、それとテーピングテープが必要である。

 この後、それぞれの班で搬出にかかった。下の法然院まで搬出する。我々の班は、棒とシートで担架を作る。交代しながら、4人で事故者を担ぎおろす。60kg以下の人は、担ぐのは楽であったが、70kgを超えると、とたんに重くなった。ザックを乗せていたので、その重さと棒の重さなどで80kgにはなっていたであろう。1人20kgを持つ勘定になる。女子の班は6人で持ったようである。どうであったか感想をお願いしたい。その他、ストックで松葉杖を作る方法も教わった。

 また、2,3の救急セットにそろえておいた方がよい備品の紹介があり、さっそく買いそろえたいと思った。参加された皆さんは、実際に体験され、良い勉強をされたことと思う。実際には使わない方が良いに決まっているが、何かの時に仲間が助けてくれると思うと、心強い。お互いがセルフレスキュー技術を高めることによって、信頼感も増す。それと、セルフレスキューはチームで行うので、みんなが、こういう事に習熟しておかなければならない。

  まだ一度も参加されていない人は、次の機会にはぜひ参加してください。

奧西一博


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