白馬三山山行報告 |
|
山行日 | 2005年7月29日(金)夜〜8月1日(月) |
参加者 |
CL奥西 SL小泉、福島、網岡修、網岡国、菅浦、二宮、佐竹、石黒、若林
東(山城)、小坂(山城)、前田 以上13名 |
コース | |
1日目記録 報告:前田 | |
29日(金) | 近鉄寺田駅18:50 − 糸魚川IC − 道の駅白馬 深夜1:35 − テント設営仮眠 |
30日(土) | 起床5:00 − テント撤収・朝食 − 移動5:43 − 猿倉6:05/6:40 − 白馬尻小屋7:50/8:05 − 雪渓下8:20/8:30 − 避難小屋11:25/11:45 − 白馬岳頂上宿舎12:43/13:41 − 白馬岳14:20/14:30 − 白馬岳頂上宿舎 15:00 − 夕食・就寝 |
直前の台風一過で快晴の山行になるかも…などという期待は見事に裏切られ天気予報はかなりの確率で雨。天候の不安定な梅雨時とは違い出発当日になっても予報はかわらなかった。
6時50分寺田集合、なんとか仕事を少し早退させてもらえる事になりギリギリセーフ。定時帰宅していたら間に合わなかったと思う。翌日の為の仮眠時間確保を考えれば仕方のないことなのだろうが、月末の平日にこの時間の出発は一般サラリーマンにとってはかなりキビシイ。しかも月曜は有休をとっているからなおさらである。とにかく、無事集合にも間に合い、順次合流し、北陸周りで白馬を目指す。途中、日本海側はところにより雨が降っていた。先行き不安になる。道の駅白馬では雨は降っていなかったが建物前の屋根のあるところに6テンを2つ張ることができた。思ったより車が止まっている、みな登山者だろうか。 早朝、5時起床。テントから出てみるとどんよりとガスが降りていて、いつ雨がふりだしてもおかしくないような天気。朝食を済ませ、テント撤収、猿倉へ向かう。タクシーやバスとよくすれ違う。途中、通り過ぎた八方の駐車場にも車があり、送迎バスが止まっていた。猿倉の駐車場はあまり広くなかったように思う。着いてみると満車に近い状態だったが奥のほうにはまだ数台の余裕があった。一段下の駐車場はヘリポートになっていたため駐車できない。もしここまで上がってきて満車ならまた下まで戻って送迎バスになるのか?とふと疑問がよぎる。幕営禁止と聞いていた為道の駅で仮眠したが奥の方ではテントを張っている人もいた。登山口ではあるがトイレなどを考えると道の駅でよかったと思う。
猿倉荘前は大勢の人で賑わっていた。歩き始めてすぐ前方で車の音がすると思ったら林道に出た。ほどなく鑓温泉への分岐を左手に見ながら林道を進む。林道終点には「トイレは済ませましたか?」の看板があり、そこから15分ほど登山道を行くと白馬尻に着く。大雪渓が目の前に広がり既に行列ができている。小屋から少し上がった所でアイゼンをつけ雪渓へ。寒いくらいだが風が気持ち良い。ベニガラの跡を一歩一歩ゆっくり進む。少し傾斜のゆるくなったところで小休止。そして再び…。天候は良い方に向かっているようで青空が広がってきた。雪渓には所々大きな割れ目がある。直登していた道が一箇所大きく右に迂回するところがあった。ほぼ端から端まで横に大きな割れ目ができていた。大雪渓にも温暖化の影響は出ているのだろうか?振り返ると行列は切れることなく続いている。すごい人数に少々うんざりする。 やっとの事で大雪渓が終わり、アイゼンをはずし小休止をしているとパトロールの人に、ここは落石の危険があるからと移動するよう注意された。上部の小雪渓はもうアイゼン不要になっていた。雪渓が終わると多くの高山植物が見られるようになり、小坂大先生が大活躍してくださいました。岩室・非難小屋、お花畑を通り頂上宿舎へ。荷物をデポして今日のうちに山頂へ行く事にする。巨大な白馬山荘の間を抜け山頂へ。西側はなだらかなやさしい表情の山なのに東は絶壁が切り立っているとても特徴的な山だ。じきに雷が聞こえ出したので早々に小屋に戻る。小屋では生ビールやケーキセット・ハーゲンダッツまで売っていて驚いた。夕方、長野北部に雷警報が出たようだったが白馬岳周辺はあまり影響なかったようでホッとした。食事はバイキング、自分の好きなものを適量を食べられるので◎だった。布団はというと…10人で8枚、しかも1枚の幅がとても広いのでゆったり寝る事ができた。この点でも◎…なかなか白馬山荘よりお勧めかも。最終の受付が終わった時点であいてるところに移ってもいいとのアナウンスも有り。 大勢の人が登り、大雪渓・お花畑など見所の多いメジャーな山。そのイメージに惑わされがちだが、猿倉(1230m)から山頂(2932m)までおよそ1700m、小屋までだけでも1500m一気に登る結構体力のいる山だ。お花の豊富さもまた格別。なかなか良い山だった。さあ、明日は鑓温泉!!
報告:前田 |
|
2日目記録 |
|
31日(日) | テント場出発 6時25分 − 杓子岳着7寺56分 − 鑓岳着9時34分 − 大出原で休憩10時44分 − 鑓温泉着12時40分 |
各自ストレッチをして、テント場出発、昨日登ってきた大雪渓が左手に見える。ピンクのリンネソウ、紫のムシトリスミレ、赤紫のタカネシュロソウ等が目を楽しませてくれる。 山頂手前で珍しい花を見つけたが、急登で人が押し寄せており写真写せず。急なガレ場を登り杓子岳山頂着。途中曇ってきていたが山頂では晴れ、記念写真を撮る。昨日泊まった小屋、白馬岳が見える。鑓へ向かう。めずらしい黒い石のガレ場もあった。鑓頂上からは天狗荘が見えたが、また雲が出てきたりで足を速める。ここからは下り、けれどまたお花畑が拡がり、楽しませてくれる。冬場は雪で覆われていたであろう。植物の生命力を感じる。雪が解けこれから芽吹くところもあり。温泉手前は急勾配、小屋が見えたときはホッとした。 鑓温泉は女性露天風呂・内湯の白濁した湯と、大露天風呂の透明な湯と二種類あり、20時から21時は男性と女性が交替する。それに足湯もある。白馬と違い、ここは混んでいて一つの布団で二人といったところ、温泉で汗を流し宴会となる。今日は奧西さんの58回目の誕生日ということで、みんなでハッピバースディを祝う。隣のテーブルは新潟から来た税理士さんの集団、一緒に祝ってくださる。奧西さんは意気投合。おしゃべりが進む。その方も同じ誕生日だった。 日が沈み、曇っていたのが星が見えだし、夏の大三角がはっきり見える。温泉の入れ替え時間となり、ゆっくり温泉で星を楽しもうと大浴場へ入るが、写真を撮るうんぬんの騒ぎで、楽しむどころか疲れてしまった。ともあれ、2日目はお花満足、温泉満足の一日であった。 |
|
3日目記録 |
|
8月1日(月) | |
4:30 | 起床 露天風呂から日の出を見る。とっても贅沢。雲間からの日の出もまた美しい。太陽の恵みに今日も感謝。 |
5:00 | 朝食、おみそ汁が美味しくて朝からおかわり。 |
6:00 | テント場に集合。 |
6:10 | 疲れた体を癒してくれた鑓温泉の湯煙を後に元気に出発。 昨日は温泉に何回も入ったり、足湯でのんびりおしゃべりしたりでみんなしっとりツヤツヤ・・・? 若返って足取りも軽い。 |
6:50 | 鑓沢の雪渓で数人アイゼンを着ける。(その後の杓子沢の雪渓は着けずとも大丈夫だった)無事横切って小休止。 |
8:25 | 休憩、歩いてきた道を振り返って感動。傍らの可憐な花々に感動。緑と白のコントラストの美しさに感動。 |
9:45 | 休憩、 時々、カッと照りつける真夏の太陽も暑くなり、灌木帯からブナの林へ進むにつれ花々も大きくなる。それでも写真を取り損ねていたうさぎ菊なども咲いていたりしていて、まだまだ花の山は次から次ぎへと色とりどりの花を見せてくれる。 |
10:55 | 林道に出る。 |
11:05 | 猿倉荘到着、スイカが美味しい!!、かき氷がおいしい!!、アイスクリームが美味しい!!、ああ幸せ。お疲れ様。 |
12:15 | 白馬村国民保養センター「岳の湯}到着。シャンプーが出来る。石けんが使える。こんな当たり前のお風呂がこんなにもありがたく思えるなんて、いい体験でした。 |
13:00 | 昼食、みなさん蕎麦定食が多かったかな? 小坂さんお勧めの紫米おこわはとてもおいしかった。おみやげにもゲット。 |
その後一路京都を目指して奧西号、網岡号は走って下さいました。事故による渋滞に2度も巻き込まれましたが、我々は安全運転のおかげで無事楽しい山行を終える事が出来ました。本当にありがとうございました。重い荷物に負けない体力、3Kの山小屋に負けない体質、個人的課題も色々わかり貴重な山行になりました。お盆の夜行バス山行に不安を抱きつつ、こころはもう黒部五郎へ! ・・・大丈夫かな。やっぱり不安の方が大きい福島です。 |