北山 フカンド山(一体どう云うことなんだ記)


フカンド山山頂 853.5m

山行日 2010年1月31日(日)
参加者 宇田川(CL・記録)、吉田(SL)、奥西(運転)、若林(救援)、宮谷(会計)、
藤林・西川(非会員)
行 程 久多上の谷左岸の尾根〜主稜線〜897mピーク〜主稜線を引き返しフカンド山〜久多上の谷右岸の尾根で久多上の町集落
 8:40 久多上の町集落外れの林道の膨らみに駐車、発
そこより久多上の谷左岸の尾根に取り付く、急斜面
 9:00 尾根が緩くなった所で小休止、9:05発
 9:40 小休止、9:45発
10:10 738mピーク、10:15発
10:55 897mピーク、11:05発
11:25 フカンド山(853.5m)、11:30発
11:40 久多上の谷右岸の尾根へ分岐
12:30 林道の橋の右岸に出る

稜線でこの程度の積雪

 今年は、気象庁の暖冬予報が見事に外れて、低温で降雪量も多く、スキー場便りではマキノでも連日100pとあります。この分では京都市最北の久多なら十分な雪と戯れることが期待されます。
 奥西さんの車で参加者を数か所で拾ってもらい、湖西道路を北へ向かいます。ところがどうしたことか、途中経由で坊村を過ぎても雪はかけら程度が申し訳なさそうに道路脇に残っているのみ、周りの山にも雪が見られません。2週間前には花折トンネルを抜けると真っ白だったと言う事なのに。とうとう登山口に来ても雪は見られず。少し温い日が続いたとはいえ不思議なことです。もともと大した降雪はなかったのでしょうか。
 ところで、山行計画書にはワカン必携と書いてあったのに、こんなもの何処でどのようにして使うんだ?

 ワカンは車に残して出発。駐車したすぐ横の急斜面に、山仕事用の切り開きと踏み跡がありそこを登ります。一気に急斜面を登り切り小休止。その後標高700m辺りより斑(ハダ)れ状態の雪が出てきました。
 738mピークを確認して小休止です。小休止毎に各自行動食を口にします。
玉子サンドの玉子はみ出すはだれかな

 斑雪には鹿の足跡が多く見られます。京都北山は特に鹿密度が高く、ここも鹿の食害で笹は葉を食べられて皆枯れ果てています。
 主稜線へ出てからはまずフカンド山と反対の方向に向います。緩やかに登っていくと北山杉の巨樹に出会います。幹の表面を2か所ばかり削り取られています。これは巨木を麓まで伐り下ろすのは大変なので、大きな板にしてそれだけを担ぎ下ろした跡です。かつて板師(バンシ)と呼ばれる技術を持った人がいたそうです。
 その少し先でこの辺りの最高点897mピークへ着いて小休止。時に雨粒が顔に当たったりしますがまだ少し持ちそうです。
雨ポツと雑木芽吹きのぽつぽつと

 ここより引き返してフカンド山です。記念撮影をして能見峠の方へ主稜線を伝います。この稜線ははっきりと分る踏み跡や赤テープが付いています。下山ルートは決めておいた通り久多上の谷右岸側の尾根を使います。その尾根の分岐はすんなりと分りました。登り始めからずっと雑木の自然林でしたが、右岸側の尾根は途中から杉(桧?)の植林となりました。また踏み跡は、主稜線ほどはっきりしていませんが付いています。
 誰の考えも同じようなもの、登山道のない山へ登るなら使いたい尾根です。そして最後は、計画書のルート図に赤線を入れておいた通りに寸分違わず林道の橋の右岸へ出ました。
待春のぴたりと決まる着地かな

897mピーク


 SLの吉田さん、すぐ後ろで奥西さんの助言もあったでしょうが、大したものです。続図しながら、また歩きやすい所を選んで終始先導してくれました。
 そして雨は駐車した場所に着いてから降ってきました。日頃の行いの良いメンバーだったのか、あるいは悪運の強い奴ばっかりだったと云うのか?・・・
 今回非会員の二人の女性が参加されました。登山道もなければ案内標識もない無名山でしたが、少しでも楽しかったと思われれば有難いものです。どうやらこの二人は入会して貰えそうです。
 それにしても雪のなかったのは返す返す残念。また誰も歩いていない雪山を、ワカンで登ると云う予想が大外れだったのは悪しからず。始めてワカンを履いて山へ登るのを楽しみにされていた宮谷さん、次回の山行に期待して下さい。
 
 若林さん、拍子抜けだったでしょうが、また次回を。
 
 奥西さん、ワゴン車で狭い林道を運転してもらい、最後は一人ずつ、家のすぐ近くまで送っていただきありがとうございました。



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