個人山行

岡山県の山めぐり

 計画していた白峰三山縦走が都合で中止になったので、以前から冬に行きたいと思っていた岡山県の山に行ってきた。
 縦走は12月21日夜出発で25日帰ってくる予定だった。この日程が空いたが、22日(土)は低気圧が通過して雨なので、23日(日)から山に登る予定で出発することにした。
参加者 奥西一博
 
12月23日(日) 船木山・後山・駒の尾山
 22日(土)19時ごろ家を出発。加西SAで仮眠。23日6時起床。雨は止んだが、低気圧の影響で空はどんより曇っている。6時50分出発。佐用JCTから無料の鳥取自動車道に入れたので時間短縮ができ、7時50分後山キャンプ場の駐車場に着く。ほかに駐車車両は無し。8時15分出発。渓流沿いの道を渡り返しながら登る。ところどころ標識やテープがあるので迷うことはない。やがて、流れから離れ急登して稜線に出る9時15分。10分休憩、雪が出てくる。
樹林の中なので視界はないが、まだガスっている。ここからの稜線は道もなだらかになり、標高差200mも登れば、後山から駒の尾山に連なる稜線に出る。
雪は少しずつ増えてくるが、10cm〜15cmというところである。
少しだが細かい雪も降っている。
分岐に来て少し右に行くと船木山1334mである。10時着。
風も出てきて寒いのでカッパをきる。

先に後山から行くことにする。
 ここから標高差70mほど下り、同じだけ登り返すと後山である。視界のある所も通過するがガスのため何も見えない。登り返していると人が目の前に。びっくり!自分以外に誰もいないと思っていたのに!!聞くと、上乢から登ってきたという。
間もなく10時30分に、後山に着く。広くない山頂である。もちろん誰もいない。
風が強くなってきて寒い。しかし、
写真を撮ったり、食料を補給したりして15分休憩。10時45分出発。

 11時5分船木山に戻る。3名に会う。今日は日曜日なので登山者がいる。
駒の尾山に向かう。5分ほど下った時に、地図を落としたことに気付く。取りに戻って20分ほど時間をロスする。
 駒の山山頂 1280.7m船木山からは、いったん標高差100mほど下り、小さいアップダウンを何度か経ながら、なだらかなトレースのついた道を歩いていく。樹氷が美しい。
 避難小屋が見えてきた。少し先が頂上なので、行くことにする。12時10分、駒の尾山到着。たらっとして広い頂だ。なぜか四角い石がいくつも置いてある。

 駒の山山頂 1280・7m
ガスっていて周りは何も見えない。
 写真だけを取ってすぐに避難小屋に行く。
 避難小屋に行くと先着者が3名。1名は後山で出会った人。2名は岡山から来たという。天気が悪いので、駒の尾山に反対側から登ってきて帰るという。「一人か。」と聞かれたので、「一人です。」、「昼ご飯食べたか?」「いや、お菓子だけです。」「それなら、残った豚汁食べてくれないか。」「ありがとうございます。いただきます。(温かくておいしかった。)」また、「すしも残っているのだけど食べてくれない?」寿司もありがたくいただく。ごちそうさまでした。3人組の若者も来て7名になった。30分休憩して、お礼を言って、自分は先に下山12時40分。
写真は避難小屋
 船木山に戻る途中から青空も見え始め、ガスも切れてきて下界が見えてきた。
 樹氷もより美しく見え始めた。
 13時30分分岐。
 一気に下り、14時20分駐車場に着く。
 行動時間は6時間5分であった。
 この後、西粟倉村のあわくら温泉「黄金泉」に入り、道の駅「あわくらんど」で泊。この夜は、寒い夜であった。
 
12月24日(月) 爪ヶ城(広戸仙)・滝山
 6時過ぎに起床。7時30分ごろ出発。鳥取自動車道で智頭まで行き、R53を走って爪ヶ城の登山口である津山市勝北町の声ヶ乢に8時40分に着く。乢とは峠という意味である。
 今日は穏やかな快晴の天気になった。冬の太陽は本当にありがたい。
 8時55分出発。よく整備されたハイキングコースで、途中3か所の展望台がある。眼下の風景だけでなく、遠くには津山中心部のビル街の街並みも眺めに入ってくる。登山口から1400m、標高820mの第2展望台所の第1展望台に9時26分に着く(眺めを楽しむため6分休憩)。そこから100mほど標高を登ると第2展望台である。この辺りから雪が積もり始める。
 
(写真は第2展望台)
 第2展望所を9時45分通過。
急登もあるが道は歩きやすい。
三角点のある1075・5mの第3展望台の所からは、下りに使う甲山経由の道が分岐している。




爪ヶ城(広戸仙)の山頂が見えてきた。雪は10cm程度である。空はどこまでも青く、風はほとんどなく、気持ちの良い、静かな歩きだ。
10時30分、爪ヶ城1115mに到着。狭い山頂だ。今日はだれも登山者がいないのでさんさんと降り注ぐ太陽の温かさを体に受けながら、ゆっくり休憩する。ここまでで1時間35分の行動時間だった。
10時45分、滝山に向けて出発。


 爪ヶ城から滝山へは、標高差で200m以上下り、300m近く登り返す。
今日の樹氷は、日光を受けてことのほか美しく輝いている。
 写真の中の一番高いところが滝山である。
 ここからもよく整備された道が続く。急なところも少しはあるが、ゆったりした気持ちで楽しく歩ける。
 10時10分、894mのコルに着く。ここから登りになる。初めは急登だが、やがてなだらかになり、滝山まで続く。滝山にはちょうど12時に着く。ここにも展望台があり、眺めは抜群である。瀬戸内海が見えると看板に書いてあったので、目を凝らすと、小豆島が見えた。瀬戸大橋も見えるはずだがーーー。何となく見えたような、見えなかったような。滝山からは、数年前に雪の時にらくなん山の会の仲間と登った那岐山が近くに見える。なだらかな道もくっきりとついている。そこまで行ってもよいが、まあ今日はここまでとしよう。
写真中央左の頂が那岐山
 眼下の奈義町はため池が多い。 12時25分下山開始。13時、コル。13時38分爪ヶ城。休んでいると上半身裸のおじさんが登ってくる。びっくり!那岐山に1年中裸で登っているおじさんがいる。少し戻り、甲山経由で下山する。14時48分、標高600mの登山口に下りる。作業道を通り、舗装された金山林道を2,5q歩き、15時22分駐車場に着く。百々温泉に入り、道の駅「久米の里」で泊。夜は寒い。



 
12月25日(火) 泉山
 午前6時ごろに起床。7時30分ごろ出発。昨夜は寒く、雪が舞っていた。そのため、道は途中から雪で真っ白になった。慎重に走る。追いついてきた車は先に行かす。30年ほど前に奥津温泉に来たときにはなかった苫田ダムができていて、覚えている景色はすっかり変わっていた。
 8時ごろ、泉ー神社駐車場に着く。うっすら積もった雪の上に駐車。

(写真は駐車場)

細かい雪が降っている。3日間のうちで一番冬らしい天候と周りの風景になった。
 8時20分出発。少し歩くと神社。舗装された車道を登っていく。分岐には標識があり迷うことはない。15分ほど歩いて登山口に。植林の中を緩やかに登っていく。途中から雪も出てきて、1時間で笹原の福ヶ乢に着く。ここは標高890m。泉山に登るルートはいくつかある。神社から福ヶ乢を経由して登るコースはAコースという。
 ここから少し行くと急登になる。
そのうち緩やかな道になり、再び急登をひと登りすると井水山1150mに着く。この辺りに来ると雪が増え、靴が雪の中に隠れるぐらいになる。やっと雪山を歩いているという感じになる。雪はやみ、空が明るくなってきた。樹氷も美しい。今日は全く誰もいない。


井水山からいったん緩やかに下り、、たらたら歩いて、標高差50mほど登り返すと中央峰1198mに着く。
 この辺りの景色は本当に美しい。葉のない枝に着く樹氷と針葉樹に着く樹氷で、見事な絵模様を醸し出している。いつまで見ていても見飽きない。
            
中央峰に来ると、間近に泉山本峰がせまってくる。山頂はなだらかそうである。






写真は針葉樹に付いた樹氷



11時10分 泉山に到着。
見た通りだだっ広い山頂だ。
 風もなく、太陽が出てきたりして穏やかな山頂である。
 山頂の樹氷も美しく、11時30分まで20分休憩する。
 泉山は1209m。




写真は泉山本峰 ゆっくり休憩して、下山。同じ道を下る。12時7分、井水山。余韻を楽しむため8分休憩。12時35分、福ヶ乢。13時10分駐車場に着く。
 行動時間は4時間50分。この後、近くの奥津温泉の「花美人の里」という立派な日帰り温泉に入り、帰路に着く。
 次の日、総社市にある鬼ノ城山397mに登ろうと計画していたが、ちょっとしたハイキングの山(雪はない)なので、帰ることにする。
 時間もあるので、吉川ICまで地道を走る。途中、佐用町で夕食に寄った店が、鹿カツ定食をやっていて、それを食べながらおかみさんと鹿談義をした。
 赤松PAで仮眠をとり、深夜に帰宅。よい山行であった。 


山行報告に戻る

TOPに戻る









inserted by FC2 system