恒例:明峯・らくなん合同登山

東北 磐梯山・月山・鳥海山

日  時 2013年5月2日(木)夜発〜6日(月)帰着        報告者:花折敬司
メンバー 花折M ・ 花折W(明峯)、奥西 ・ 永井(らくなん)
コース
<2日(木)> 京都城陽奥西宅発19:30――阿賀野川SA 2:00
<3日(金)> 曇り ガス 八方台登山口8:40――弘法清水11:15――1819m頂上11:40-57――トラバース手前滑降開始12:45――登山口13:30
<4日(土)> 曇り ガス リフト上発10:00 −1688mピーク11:00 - 滑降開始11:38 - リフト下12:25 - 駐車場13:00
<5日(日)> 曇り ガス 登山中止 観光
<6日(月> )晴れ 強風 鳥海温泉 - 京都

報  告

<3日(金)曇り ガス>  磐梯山
  前夜発、夜行で飛ばし、阿賀野川サービスエリアで仮眠後、磐梯山八方台駐車場へ。既に数組が出発している。我々もすぐ準備して出発する。今日は出発時からガスで、どこまで行けるかは分からないと思いながらの出発となる。登山口で積雪1mはある。新雪は10cm程度だ。樹の枝にはエビの尻尾が付いていて、まるで冬山だ。敬司と忍はシール登行。奥西、永井は壷足で歩く。広い斜面の樹林からだんだん尾根状になると、やがて広い平地に出て、そのすぐ先が中の湯跡。今は廃屋となっている。この平地に出たところで、違った方向に足跡が続いている。間違って少し北にある丸山の方へ行ったらしい中の湯跡近くの道標。我々は読図して正しい方角へ。少し行くと別のトレースがあり、これは磐梯山へのルートをとっている。そうこうしているうちに間違った人2人が戻って来るのが見えた。
 われわれはここからトレースのついている池を回る正規のルートは取らずに、南側の尾根を登ることにする。急でない尾根で、帰りの滑降を楽しみに登る。途中、奥西さんと地図を読んでいるところへ、先にルートミスした人たちが我々のトレースを追って登ってきた。ところが、我々がああだこうだと議論しているのを聞いてか、心配になったと見えて下っていった。
斜上気味のトラバース 正規のルートと合流する所に出ると、先行した人たちのトレースがある。ここから先は斜面が急な所をトラバースしながら登ることになるので、我々はここにスキーをデポした。そうこうしているうちに先に行った人たちが下って来る。すぐ先でルートを見失ったので下山するとのこと。我々は先に進む。ここからはしばらくほぼ同高度をトラバースするはずなのに、その人達のトレースは上に登っている。これではルートを見失うはずだ。出合った時の様子では地図を見ている風もなかった。ここで我々が先頭になることになる。我々は水平にトラバースする。ロープの張った所に出て、正しいことを確認する。その後、急なルンゼ状をトラバースしなければならない所に出たの掘り出された弘法清水で、ここでアイゼンをつけることにする。付けているうちに2人の長靴を履いた人たちが追い付いてきた。聞くと弘法小屋の人達だった。これでこの後のルートファインディングの心配はなくなった。
 ほぼ水平なトラバースの後、登り気味にさらにトラバースしていくと、広い緩やかな斜面に出た。周りはだんだんホワイトアウト状態なってきた。先行する小屋の人たちのトレースがなければルートファインディングに苦労させられただろう。これを辿って無事弘法清水小屋に着いた。先行した従業員が一人、弘法清水を掘りだしていた。飲むと甘露。柔らかくて美味かった。
冬山さながらの磐梯山頂上 そのまま頂上を目指す。広い雪渓状を越えると登山道に出て、かなり急ではあるがそれを辿るとやがて頂上に着く。今日は我々が一番だ。写真を撮り、ピークすぐ下の岡部小屋で休憩。記念写真をとって下山とする。 しばらく下っていると2人が登ってきた。その後も、次々と登って来る。やはり百名山で人気があるのだろう。弘法清水を通過し、トラバースも終えて、スキーデポ地点へ。ここまでの間に20人位に出会っただろうか。トレースもしっかりついていた。
 休憩後、花折二人は滑降に、奥西・永井は尻ボードを持って来ているので尻ボーで下山を開始する。下りは速い。樹林の中の適度な傾斜の斜面を思い思いに尻セードする奥西 ・ 永井滑るとあっと言う間に中の湯跡に着く。さらに滑降を続け、登山口へ戻る。今日は登れるかどうかわからないと思っていたのに頂上を足下にすることができた。望外の喜びであった。
 この後は車を山形市内へ飛ばす。今日の泊りはビジネスホテル「サンルート山形」。ところがどう間違ったのか「ルートイン山形」へ入ってしまった。それも荷物を山盛り持って。予約がないのでフロントの女の子が吃驚していた。「アー恥ずかし。」と大笑いしながら「サンルート山形」へ移動。同じビルにある居酒屋で最初の交流会を盛大に行った。
 
<5月4日(土)曇り ガス>  月山
  月山は全く初めての山域だ。楽しみにして姥沢に着くが天気は良くない。どこまで行けるかは分からないが兎に角出発する。駐車場からリフト乗り場までが長い。20分くらい登らなければならない。ここのスキー場は4月にオープンされ、夏まで開かれているので、この時期人気が高いようだ。たくさんの人達が訪れている。リフトは一本のみ。
リフト上でシールをつけ出発する。地図では少し北へ登り、その後北東へトラバース気味に登ることになる。ところが完全なホワイトアウト。視界は2〜30mくらいしかない。左上をトラバースしながら登っている人たちがたくさんいる。我々もこれにつられて登っていく。しかし、コンパスを見るとどうも方向がおかしい。北東なのに北へと上がっているのだ。この時点で間違いに気が付かなければならないのに、周りが全く見えないので、ドンドン登ってしまった。新雪が1686mのピーク20cmくらいあり、奥西さんたちは壷足なので苦労している。そのうちに、地図ではそれほど急ではないのに、我々はかなり急な所をトラバースしながら登る。おかしいおかしいと思いながら登ると、10名ほどが休憩しているピークに着いた。ときどき少しガスが晴れて50mくらい先が見える時がある。その間に現在地を確認する。最初は1729mのピークではないかと推定して見た。ところがその周りは下っても高差10m前後。ところがどう見てもコルまで50m位はある。登ってきた方角を考えて、奥西さんが1686mのピークではと推定する。その通り。ここならすべてがマッチする。ここと断定して、今日はこれまでと判断して下るこピークからスキー場へ滑降とにする。このような状態の中での登山は、相当慎重にしてもなかなかうまくいかないのに、人につられて登ってしまったのが間違いの大きな原因となった。心しなければならない。
シールを外してビンディングや靴をスキーモードに切り替えて、ホワイトアウトの中を横滑りで下る。このような状態で滑る時は、自分が止まっているのか滑っているのか分からない状態になり、とにかく怖い。慎重に下って高度を下げていくとガスが切れだす。リフト終点まではあっという間だ。ここからはゲレンデを滑降する。奥西・永井は尻ボーで下る。リフト下で休憩後、駐車場まで滑って戻る。今回は悪天で頂上までは届かなかったが、このような中ではまあ良しとしよう、と言う結論となった。
月山スキー場この後は、やはり車を飛ばし鳥海山ブルーラインの上にある「国民宿舎 大平山荘」へ。一風呂浴びてから二日目の宴会となった。夕食時にちょっと大声になりすぎてヒンシュクをかった面はあるが、熟睡して次に備える。
 
<5日(日)曇り ガス>  鳥海山
鳥海山吹浦コース入口  この3日間、東北は天気は良くなかった。この日は今までで一番のホワイトアウトで風も強い。これでは奈曾の白滝登れない。残念ではあるが登山は中止として観光に切り替える。ブルーラインを秋田側に下っていくと「奈曾の白滝」という所があった。見学することにする。平蚶満寺でボランティアの市会議員のガイドと坦な所なのにどこに滝がと思いながら歩いて行くと、その平坦な所から一段落ちて見事な滝があった。近くに立派な社もあり、その昔行者が修行した、なかなか有名な滝のようだ。
元滝の伏流水 駐車場の近くに合ったガソリンスタンドでガソリンを入れ、周りの観光スポットを聞くと地図をくれた。これを頼りにあちこち回ることにする。まず、元滝の伏流水を見てから「にかほ市」に出て、芭蕉や一茶ゆかりの「蚶満寺」へ。ここではボランティアで案内してくれる人がいて、詳しくガイドをしてくれた。その人は、受付の人が「市会議意だ。」と言っていた。良く勉強されていて、本当によくわかった。
午後 ガスの晴れた鳥海山 白瀬南極探検隊記念館、道の駅に寄った後、最後は中島台レクレーションの森に行って、奇形のブナを見て、今日の宿舎 鳥海温泉「遊楽里」へと移動した。広々としたベッドと畳の二部屋のある部屋で、4人でゆったりとくつろぐことができた。ここは隣に「あぽん西浜」という保養センターがあり、とても柔らかい湯の温泉も使える。早速そこに入り、3日目の宴会に入る。
 
<6日(月)晴れ 強風>  十六羅漢から帰京
 早朝に起床し、宿舎の温泉に入った後、昨日見残した十六羅漢に行く。十六を探すのになかなか良い散歩となった。朝食後は一路京都を目指しただ車をを走らせ、無事帰京した。
〆縄のかかった出羽二見で修業さんする奥西 十六羅漢



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