夏山穂高集中 第一弾

奥穂高岳(3190m)


奥穂高岳山頂

山行日 2013年8月4日(日)〜6日(火) 
参加者 屋根谷克(CL)、片岡(SL)、奥西(救護)、北村/木俣/猪飼(記録)、屋根谷邦、中山
桜井、佐竹、那波、荻野晃・・・・・・12名
  
  8月4日(日)天候:曇り
 0:25 京都新阪急ホテル前のバス乗り場から「さわやか信州号」に乗車。
 6:00 上高地バスターミナルに到着
 6:23 朝食と準備体操を済ませ横尾に向けて出発。
 6:30 河童橋を通過
 7:30 穂高奥宮(明神池)の明神館で休息を取る
 8:35 徳沢で休息を取る
 9:55 横尾で休息を取る 横尾大橋を渡り、涸沢方面に向かう。
11:30 本谷橋を渡った所で休息を取る
14:05 涸沢分岐に到着。右の涸沢小屋に向かう。
14:32 涸沢小屋に到着。テラスからの展望は素晴らしい。左に前穂高岳、右に奥穂高岳が見える。
15:30 荷物を小屋に置き終わった後は、恒例のテラスで乾杯。

  8月5日(月)天候:曇り→雨
 5:00 起床、窓から見える前穂や奥穂高岳は、ガスだらけで裾野しか見えない。夜に降った雨は止み、軒やテラスが濡れている。
 6:30 小屋の前で合羽姿の記念写真を撮る。ストレッチの後、涸沢小屋横にある奥穂登山道を通り、雪渓と岩場が連続するザイテングラートを登って穂高岳山荘へ向かう。
 8:00 休息と行動食を摂る。
 9:10 休息と行動食を摂る。
 9:45 穂高岳山荘に到着。
10:20 荷物を小屋に置いて、奥穂高岳頂上に向かう。
11:18 奥穂高岳(3190m)に到達。さっさと記念写真を撮って下山。
辺り一面ガスと雨、期待していたパノラマ展望は叶わず。残念!
しかし、メンバー全員、達成感で溢れニコニコ顔だ。
12:50 穂高岳山荘に戻る。恒例のビールと酒・焼酎それにワインで乾杯。

   8月6日(火)天候:曇り→雨→曇り時々晴れ(夜、雨)
 5:40 ガスだらけの穂高岳山荘前で記念写真を撮る。
 5:45 穂高岳山荘を出発。涸沢小屋経由の来た道をUターン。
 6:20 休息と行動食を摂る。眼下に涸沢小屋が小さく見える。
 7:25 雨が降り出してきた。合羽を着てザックカバーを装着。
 8:35 涸沢小屋で休息と行動食を摂る。
 8:36 涸沢小屋出発。
10:35 本谷橋に到着。雨が止む。合羽を脱いで気持ち良い。
休息と行動食を摂る。
11:48 横尾大橋を渡り横尾に到着。休息と行動食を摂る。
12:10 横尾を出発。
13:00 徳沢に到着。休息と行動食を摂る。
13:45 穂高奥宮(明神池)の明神館に到着。休息と行動食を摂る。
14:15 河童橋を通過。
14:20 上高地バスターミナルに到着
14:40 新島々バスターミナル行のバスに乗車。
16:05 松本行のアルピコ交通(松本電鉄)に乗車
16:35 松本駅に到着。
16:50 駅前の銭湯で汗を流し着替える。
18:10 JR名古屋駅に向けてワイドビューしなのに乗車。
20:10 新大阪行新幹線(ひかり)に乗車。
20:58 京都駅着。解散

  【記録と感想】
北村 初日:出発時の空模様は曇り。次第に良くなることを期待して樹林の中をひたすら進む。昨年の槍ヶ岳山行でお猿の家族や水辺のカルガモの親子に出会ったのに、今年は会わなかったので少し残念。西穂高の緩やかな稜線や明神岳の鋭い岩峰、前穂高と北尾根を左に見上げながら、横尾までほぼ予定の時間で進めてよかった。横尾から国内最大級の岩場といわれる屏風岩の雄姿が見えた。本谷橋を渡るとたくさんの人が既に休息中。河原に下りて休む。岩にぶつかり、激しく流れる水の音が心地よく、疲れを癒してくれた。
涸沢小屋への途中で雪渓を3か所わたる。片岡さんに踏み固めてもらった足跡をたどるので安心して進めた。目的の涸沢小屋が見え、ホッとするも、其処から石畳ののぼりが延々と続き、大変疲れた。小屋のテラスに着いた時にはしばらく動けなかった。しかし、標高2400mから雪渓を抱いた雄大な奥穂高の山岳風景を目にすると、不思議と疲れが吹っ飛んで行った。山小屋の夕食は美味しく頂けたし、明日の奥穂高岳登頂を楽しみに、快い眠りにつけた1日目だった。
桜井 梓川の雪解け水(透明感溢れるブルーの水の色)に胸キュン。
木俣 2日目:5時起床、涸沢小屋からの景色は一面ガスだらけ・・昨日感動した涸沢カールを取り巻く穂高の山々やテン場のカラフルなテントもぼんやりとしか見えない。しかし、それはソレナリに綺麗で美しく違う感動を受けた。雨対策の装備をして小屋横の奥穂登山道を進むと綺麗な高山植物が咲いていた。しばらくすると登山道は、雪渓とガレ道の連続になり、雨が降ってきたため更に滑りやすくなって景色や高山植物を見る余裕も無くなってきた。やがてザイテングラートに到着。いよいよ金毘羅で習った三点確保の実践に入る。気を抜くと滑りそうでメンバーの目は真剣そのものである。実践的演習のおかげで全員無事に穂高岳山荘に到着することができた。依然として雨が降っており視界も悪い。岩場や鉄梯子、鎖場も滑りやすい状況の中。メンバーの誰もが奥穂の頂上を断念するのか窺っていたが、躊躇することなくサッサと飲み物等の最低限必要な装備だけをザックに詰めなおし雨とガスで覆われた中、長い鎖場や傾斜のある2つの鉄梯子、また鎖場と岩場の連続を登り始めた。頂上では、残念ながら念願の大パノラマ風景はガスで見られなかったがメンバーの顔は憧れの奥穂高岳に登れたことの達成感で満ち溢れていた。頂上滞留時間は5分程度で記念写真を撮って、さっさと登った道を下る。当初、渋滞を気にしていたが天候不良が功を奏し登山者は少なく渋滞に遭うこともなかった。おかげで登り下りに要した時間は、共に50分程で、あっと言う間に終わってしまった感である。危険箇所で下を眺めるもガスで何も見えず、足が竦む思いをすることもなかった。怖さが分からず、岩場の鉄梯子も家にある脚立感覚、岩場の鎖も階段の手摺感覚でビビることもなくリラックスして登り下り出来たためではないか。また、ザイテングラートで岩場に慣れてコツを掴んだまま頂上に挑んだことも大きいと思われる。話を変えるが、雨でダウン等の衣類を濡らしてしまった。特にダウンは濡らすと「何の役にも立たない重たい荷物」になると何度も聞いていたため、常にビニール袋に包んでザックに入れていたが、週刊天気予報から雨よりも防寒の方に頭が働いてしまいビニール袋で包むのをうっかり忘れてしまった。濡らしたら重くなる上に乾きにくい厄介者のダウン、寒さから命を守ってくれるダウンの扱いには、くれぐれも注意を図りたいと改めて思う。今後の教訓にしたい。
屋根谷邦 骨折・捻挫の時に役立つ「新聞紙」をザックに入れていた。雨で濡れてしまって「役に立たない重いお荷物」になってしまった。
猪飼 3日目:下山の今日、穂高岳山荘に朝4時30分灯りが点く。5時朝食後、出発の準備をする。外に出ると常念岳から蝶ヶ岳の山並が目の前に、幸先が良い。それもつかの間、すぐにガスがでて出発前には真っ白。5時45分出発、今日は上高地までの長丁場で距離は約18km。ザイテングラートでは足場を確かめ慎重にゆっくりと降る。前方には前穂が見えては隠れる。涸澤ヒュッテは見えてはいるがまだ遠い。7時15分ザイテングラート終了。雨の中スリップをしないように雪渓を踏みつけすれ違う登山者と挨拶を交わして涸澤小屋に8時45分に着くが早々に出発。
振り返ると前穂・奥穂・涸澤岳・北穂と全てが見えていた。今日だったら山頂からの眺めも違ったろうなぁと想いながら横尾へ向う。登山者も多くなり止まる事もしばしば。本谷橋には水音が聞こえていてもなかなか着かなかったが10時35分に着く。ここからやさしくなった道を横尾へ。今日の下山、ザイテングラートは三点支持が随所に、涸澤では残雪の上を、本谷橋までは足場を選んで転ばないように、そこからは普通の道となる。変化に富んだ道だった。横尾に11時48分に着く。ここから上高地までは車も通れる広い道になる。上高地までは3時間。いつもだと帰るだけの面白みの無い退屈な道になる。横尾を12時10分に出発、上高地に14時20分に到着。歩いた時間2時間15分、全員が早く歩いた。その原因は奥西さんの横尾での一言。いまのペースで歩けば、上高地からのバスでは風呂に入れる時間が無い。もう一台早いバスなら風呂に入れる。どうする‥‥‥。と入浴時間は20分程度であったが、スッキリ、サッパリして松本よりJRで帰路についた。



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