南アルプス 赤石岳・荒川三山


◆赤石岳

山行日 2013年9月20日(金)〜9月24日(火)
参加者 松山(CL)、奥西(運転)、荻野幸(運転)、那波(SL・記録)、竹田(SL・記録)
中塚光(SL・記録)、中塚陽(SL・記録)、福島緑(会計・渉外)、福島亮(会計・渉外)
佐竹(救護)、 計10名
行 程
20日 京阪宇治駅(全員が合流)⇒畑薙第一ダム  テント(泊)
21日 畑薙第一ダム 送迎バス ⇒椹島ロッジ ⇒東尾根(大倉尾根) ⇒赤石小屋(泊)
22日 赤石小屋 ⇒赤石岳 ⇒小赤石岳 ⇒大聖寺平 ⇒荒川小屋(泊)
23日 荒川小屋⇒前岳 ⇒中岳 ⇒東岳(悪沢岳)⇒丸山 ⇒千枚岳 ⇒ 千枚小屋(泊)
24日 千枚小屋 ⇒見晴台 ⇒清水平 ⇒椹島 送迎バス⇒畑薙第一ダム⇒京都

   9月20日(金) (1日目)天気…晴れ
15:25 奥西車と荻野車がJR宇治駅に合流して、今日のテント泊の地、畑薙第一ダムに向う。
22:30 畑薙ダム駐車場着。テント2張と車中に分かれて就寝。

   9月21日(土) (2日目)天気…晴れ
 7:00 8:00発の予定で準備をしていたが、臨時バスが到着し、慌てて乗車。東海フォレストのバスは、小屋に泊まる人しか乗れないので、宿泊地と人数をしっかり確認される。
途中の崩落箇所では一旦バスを降り、20メートル程歩いてまたバスに乗る。
 8:20 椹島着。洗顔、トイレを済ませ、出発準備。

 ◆出発                            ◆ 白旗史朗写真館
 8:45 椹島発。白旗史朗写真館の前を通り、林道を少し歩いて、バスから見た登山口の看板まで戻る。いきなり急な鉄の階段で縦走開始。
 9:35 赤石小屋まで1/5
10:30 赤石小屋まで2/5
11:35 赤石小屋まで3/5 ずっと樹林帯で景色は見えない。
12:45 赤石小屋まで4/5 木の間から富士山が見える。
13:05 歩荷返し。急登を予想して、エネルギー補給。
13:45 「小屋まであと30分」の標示。赤石岳、聖岳が大きく見える。
14:30 赤石小屋着。目の前に赤石岳がドーン。 宴会の後、サンダルばきで富士山展望台へ。左右に鬼の角がついたような富士山をバックに記念撮影。

感 想

CLの賢明な時計回り(赤石岳→千枚岳)ルート選択のおかげで、小屋は6人部屋に5人(12人の所に10人)というゆったり環境。お盆の超混みこみ穂高岳山荘を経験した3名にとっては、夢のような夜でした。      (中塚陽 記)

◆赤石小屋から赤石岳を背にして

    9月22日(日) (3日目) 天気…晴れ
 5:45 赤石小屋を出発。
 6:25 富士見平と早合点した小さな開けた場所に着く。振り返ると富士山が、登山道上り側には赤石岳がよく見え、小休止。 この地が富士見平でないことが、再び歩き出して間もなく判明する。

◆早朝の赤石岳と月                    ◆早朝の富士山
 6:40 正真正銘の富士見平に着く。広く平らな場所で標識もあり、見晴らしも優れている。本来なら、ここでゆっくりと休憩していい場所なのに先を急ぐ。
 7:39 多くの桟道を経て砲台型休憩所で一息いれる。場所名のとおりに平坦で、「昔は砲台があったのだろうか。」、「こんな場所にまさか」という会話が交わされる。この先の上りは大小岩の多い斜面(夏にはお花畑になる)が広がっている。
 8:30 斜面を一気に上りきるには少し辛く、休憩。
 9:05 赤石岳と小赤石岳の分岐点。奥西さんと荻野さんはザックを担いだまま、残りの8人はザックを下ろして飲み物と昼食や行動食を入れた袋を手に持ち軽装で、赤石岳山頂に向う。

◆分岐点から赤石岳へ                  ◆赤石岳山頂から分岐点へ
 9:20 赤石岳山頂(3,120m)。心地よく360度の展望を楽しむ。聖岳、兎岳、恵那山、御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳、千丈岳、甲斐駒ヶ岳、そして反対側には富士山。ゆったりとした気分の時間を過ごす。赤石岳避難小屋に掲げられているカレーのノボリを見た荻野さんが是非とも食べたいと、小屋に向った。山頂では併せて10人ほどの登山者に出会う。
10:22 先程の分岐点にまで下った後、再びザックを担いで小赤石岳(3,081m)に到着。ここから、東尾根の上にチョコンと乗った赤石小屋が見える。    
12:02 大聖寺平。この先トラバース道を進んでいくと、右手前方下の斜面に荒川小屋が見え出す。    
12:42 荒川小屋に到着。赤石小屋よりもこじんまりとしている。夕食までには十分な時間がある。小屋の前のテーブルに始まり、 食堂へと移動する楽しくて長い反省会が続く。食堂の窓からも富士山が眺められる。ここに泊まる登山者は少なく、今夜もほぼ我々グループの独り占め。 夕食のメインはカレー。赤石岳避難小屋で意に反してラーメンを食べた荻野さんのために用意されたかのよう。お替り自由で私にとっても嬉しい限り。(翌日の千枚小屋で聞いたところ、荒川小屋ではカレーが定番という。)

◆荒川小屋を望む                     ◆小屋に着いたぞ

感 想

奥穂高岳での教訓(しっかりと食べる)を得て、食事は残さず食べたので空腹感で足がふらつくようなことはなかった。各小屋で昼食用の弁当(おにぎり)を頼む。小屋により、おにぎりの大きさと数が異なる。赤石小屋は大きなのが2個、荒川小屋は中くらいの大きさで3個、千枚小屋は小さめなのが5個、とそれぞれに個性的。もちろんおかずも小屋各様。登山客に“美味しさ”アンケートをとれば面白いかもしれない。
今年の無積雪期には3,000mを超える山を3つ、奥穂高岳(3,190m)、赤石岳(3,120m)、荒川岳(前岳3,068m、中岳 3,083m、悪沢岳(東岳)3,141m)登ったことになる。今回の山行ルートにある小赤石岳(3,081m)と丸山(3,032m)を“おまけ”で加えればさらに増える。世間ではそのような勘定をしないのだが。
 反省することが一つ。段差のある登山道(梯子等を含む)を下る時は余分なことは考えない、しっかりと足許を確かめ、確実に足を運ぶことが肝要と再認識させられた。千枚小屋から随分と下り、林道に繋がる鉄の梯子を降りる際に、先に下りた人達が方向を確認している姿を見て「右側を進むのか。」と思い顔を僅かに上げ、足許を見ずに左足を下ろした瞬間、ガタンガタンと大きな音をたてて足を滑らせ、思わず手摺り掴んで難を逃れた。危ない危ない。   (中塚光 記)

   9月23日(日) (4日目) 天気…晴れ

◆荒川中岳
 6:00
 6:30
 7:35
 7:45
 8:25
10:20
11:05
11:40
13:05
荒川小屋出発
標柱
前岳・中岳分岐
前岳山頂
中岳山頂
東岳(悪沢岳)山頂
丸山
千枚岳山頂
千枚小屋

◆荒川東岳(悪沢岳)

感 想

今回の山行で3000mを超える6山を制覇、内日本百名山{赤石岳・川岳(悪沢岳)}2山と2879m級1山、計7つの登頂が出来ました。
3泊4日の日程でけっこうなアップダウンあり岩稜歩きあり、稜線歩きありと変化に富み楽しい山行が出来ました。
快晴で真っ青な空と山頂から見える景色が絶景で千枚岳からは今回の登山ルートと泊まった山小屋2つとも見えて感激しました。  
 (竹田 記)

   9月25日(月) (5日目) 天気…晴れ
 5:00 山小屋出発。標識では椹島ロッジまで4時間、小屋の方にも4時間ぐらいと聞き、山の地図時間とは違ったが、10時半のバスに乗れるよう歩き始める。今日はひたすら下山の日。シラビソの原生林の中をジグザグに下っていく。
 5:30 駒鳥池の標識があるが、パス。標識に椹島ロッジまで4時間とある。エ―、どうなっているの?と話しながら、幅の広いほぼまっすぐに近い坂道を足早に下りる。太陽が上がるが、木の間から少し見えるだけで、視界はない。窪地の木材搬出の「木馬道」あとを歩く。樹木の説明や伐採の歴史の看板があり、勉強になるが・・・なかなか覚えられない。
 6:15 見晴台到着。(登山道から林道に向け5分ほど登ったところ)横を林道が走っている。
荒川三山、赤石、小赤石、2日間歩いた山々が見渡せた。残念ながら、空が真っ青でなく、写真を撮るにはもうひとつだったが、集合写真を撮る。椹島ロッジまで唯一の展望台である。登山道に戻り下山。清水平までオオシラビソノの美しい原生林が続く。森林浴を満喫?勾配がゆるくなると蕨段である。さらに下ると・・・。
 6:50 清水平に到着。 登山道右側に清流が流れていたが、休憩をとらず通過。膝にやさしいゆるやかな下りが続く。
 7:10 樹林帯の中にある「段」「平」といわれる場所で朝食をとる。
 7:45 ホワホワ?のなだらかな下り坂を行くと小石下に到着。5分休憩。 西側は広葉樹(ミズナラ)の自然林になる。下りばかりと思っていたが、急に岩場の登りが現れる。下りになれていた体を上りモードにチェンジ。ひと登りすると鉄塔横にでた。

          ◆フジアザミ
 8:35 鉄塔横で5分休憩。 大きな石がゴロゴロした下り坂を慎重におりる。川に沿って歩く。
 9:30 滝見橋
 9:50 椹島ロッジ着。3泊4日の赤石から荒川三山の縦走をみんなで完登、バンザイ!!天気にめぐまれ、最高!!
荒川三山・赤石の登山者の多くは椹島から荒川三山〜赤石のルートをとるが、その反対、登りに急登で 下り足にやさしいコースを選んだおかげで、山小屋がすいていて私たちのグループだけで部屋を占領、ゆっくり休むことが出来た。

感 想

長い道のりを運転してくださった奥西さん、荻野幸雄さん、中塚さん、福島さん、竹田さん本当にありがとうございました。         (那波 記) 



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