八ヶ岳 天狗岳 硫黄岳

山行日 2014年 7月27日(日)〜29日(火)
参加者 (CL)木俣、(SL)中山・屋根谷、(救護)屋根谷邦、(記録)伊丹、竹内、(会計)北村
(写真)玉岡
 
  1日目  7月27日(日) 報告
 9:00 京阪藤森駅集合
 9:47 京都深草に9:11着、高速道の扉を開けると停留所。9:37発の茅野行のバスが10分遅れで到着。 荷物を入れ、アルピコバスに乗車。途中、多賀、恵那峡、岡谷等に寄る。
14:54 茅野駅着 16:00の迎えのバスが来るまで、銭湯探しをして喫茶店で休憩。
16:40 迎えのマイクロバスに9人乗り込み、唐沢鉱泉到着。 京都の蒸し暑さに比べ、窓を開けていると寒いほどの涼しさ。二部屋に分かれて、鉱泉に入る。≪ヒカゲゴケ》があるとYさんに言われて、裏山に出かける。シラビソ、コメツガ、ヤマオダマキ、シモツケソウ・・・が咲いていた。「もののけ姫の世界やなあ。」の声のとおり、湿った苔の群生。ほこらを覗くと緑色にひかるものがあちらにもこちらにも。

≪ヒカリゴケ≫

というのは洞窟、岩陰の暗く湿ったところに生育する。自力で発光しているのではなく原糸体にレンズ状細胞が暗所に入ってくる僅かな光を反射することによる、またレンズ状細胞には葉緑体が多量あるため反射光はエメラルド色になる・・・・とYさんから教わる。朝も6:00過ぎに見ると金緑色に輝いていた。
夕食は寒天が産地ということもあり、スイセイジ菜と寒天の酢の物、クレソンのクルミ和え、ニジマス、ポテトサラダの中にグランベリー・・・等々おいしくいただく。
また、≪唐沢鉱泉の鉱泉≫とは地下からの湧水で治癒成分を含んだ水のこと。
地表の気温より著しく温度が高い湧水を温泉といい、それ未満の温度の湧水を鉱泉と呼んでいると女将さんから話を聞く。…
 
    2日目  7月28日(月)
 5:00 起床 荷物整理、朝の散歩(光蘚の観察) 女性達が見に行ったときは、光って見えた。一足先に行ったYさんは早すぎて見られず。
 6:30 朝食 豪華な食事。しっかり戴く。 室内のドライフラワーや飾りが素敵でした。
 7:30 記念撮影、体操をして 出発。 朝の空気はひんやりしてすがすがしい。 「「草木を楽しみながらゆっくり登りましょう。」リーダーの声かけにみんなわくわく。「知ってる花は聞いてや。知らん花は知らんけど。」とYさん。以後、「この花、何?」 



 7:48 衣服調整 周りは「もののけ姫の世界」。白樺が林立する中、岩や木、足下にも苔がびっしりで緑に覆われている。やや急登ながら御前橘や一薬草の花を愛でながら歩く。
 8:38 休憩 10年程前、キノコ狩りに来たTは、「もうちょっと行ったら広い所があったはず。」と言いながらも、自信なく坂で休憩。 5分休憩
 8:48 分岐 広い。「ここや。」
 9:15 7分休憩
 9:53 第一展望台  霧で何も見えず。 足下には御前橘やむかごトラノオ、大根草がきれいに咲いている。 6分休憩



10:36 第二展望台 ここも見えず。「本当はきれい所なはず。残念やなあ。」四つ葉ショウガマ、山オダマキ、シャクイヤクなど足下の花はきれい。途中、前を見ると、岩にたくさんの人が張り付きながら列を作って登って行く様子が見える。
 「何?さっき出会った人、無理そうなので引き返して来たって言ってはったけどあそこか?」 ざわざわ言いながら、トイレ休憩を入れて進む。
 岩に四つん這いになったり、しがみついたりしながら登る。リュックの重さで下手な動きをしたらバランスを崩しそうで怖い。ウエストポーチがお腹にあると、岩に当たって回り込めず、横に動かしたりしながら何とか登る。
11:48 西天狗登頂。写真の後、昼食を食べることにする。東の方から中高生くらいの人がたくさん登ってくる。林間学習らしい。霧が晴れて眺望が良くなってきた。 32分休憩



12:42 東天狗登頂。山頂は西より狭い。ここが、北八ヶ岳第一の眺望らしい。池も見えた。「白樺湖?」 11分休憩
13:26 根石岳山頂 今まで歩いてきた道がよく見える。「よう歩いたなあ。」少し休憩してから坂を下る。砂礫の平らな所で周りにコマクサがたくさん咲いている。根石山荘でトイレを借りる。
14:00 箕冠山 分岐 樹林が続く。ちょっと歩いたら、下りが終わると思っていたのに、長い。「まだ、下りるの?」「こんなに下ったらまたたくさん登らなあかん。えー。」



14:29 夏沢ヒュッテ 中学生がいて「ここですか?」「いえまだ前に見える山を登ります。」「たいへんですね。」気軽に声を掛けてくれる。 休憩。昼食弁当の残りを食べる。
? 出発。硫黄岳に向かう。団体さんに会う。「こっち側は、暑くてたいへんだよ。向うからは、よかったけど、日陰がないから気をつけてね。」夏沢へ下りられるそうだ。
180人の諏訪西中生が次々下山してくる。 「「こんにちは。」「頑張って下さい。」「地獄ですよ。」「落石注意です。」いっぱい声を掛けてもらって、こちらも「ありがとう。」「こんにちは。」一生懸命返事を返しながら、登る。中学生達の最後尾と別れ、ガレキの急坂道を黙々と登る。が、だんだん足が重くなる。
「Kさん、顔色悪いで。大丈夫?」Iさんが気づいて声をかける。 男性陣が、Kさんの荷物を分担して持って下さることになる。 ケルンが、連なっている。「もうそろそろかな。」期待しながら、登って行くと、「うわあ、すごい!」左側は、絶壁の岩肌が下の方まで続く。[爆裂火口壁だ。]見てるだけでもぞくぞくするのに、のぞき込むのかと思うくらい近寄る男性陣に「落ちんといてや。」



16:00 硫黄山山頂。広い台地。今夜泊まる硫黄岳山荘から横岳、赤岳、阿弥陀岳と絶景。360°見渡せる景観もすばらしい。写真撮影。雨量計跡の小さな小屋も大きな案内板も設置されている。下り道にもコマクサ群。 15分休憩
16:30 山小屋到着。いろいろ思案した挙げ句、個室に。窓からの景色もよく、ゆっくり休も。夕食時には、オペラ歌手の?さんが「オーソレミヨ」のプレゼント。  シャワーを止め(人も多く、時間制限ありで有料)、冷たい水で顔や体を拭き、そのままおやすみなさい!

   3日目  7月29日(火)
*昨日交渉して、山の会カード分で個室が取れ、その上ご来光が部屋の中からの方がよく見えるという最高の部屋。
 4:48 ご来光
 5:30 朝食



 6:30 出発。のはずが月1回のヘリの荷物運搬が見られるというのでしばらく待機。
 6:40 硫黄岳を目指して歩く。「こまくさ」に見送られて 昨日の長距離に比べたら25分は軽いものだがフウフウ言いながら硫黄岳へ向かう。
 7:05 硫黄岳を出発。10分も下ると槍ヶ岳に穂高連峰がくっきり。 10分休憩
 7:40 赤岩の頭 硫黄山荘の小屋ともお別れ。赤岳鉱泉まで予定では70分のだが途中8:30から5分小休止。 95分で行く。理由は?リーダーの「慌てなくてもいいですよ。時間はあります。事故の無いように歩いてください。」の優しい言葉と今日のSLは花に詳しい。名前を聞くと花に見とれたり、写真を撮ったりと楽しく歩いているためか、今日も1.5倍の時間がかかりそう。



 9:20 赤岳鉱泉 WCを借りて5分後に出発予定だったが、あと3時間近く歩かねばならないのに、11:20のバスには到底間に合いそうにない。次のバスに変更。しかし、ここからはスピードアップして砂礫もあるが懸命に歩く。 5分休憩
10:30 堰堤広場・・・・・ここまで50分 予定時間で歩くが、花を愛でることなくひたすら歩いたという状況の中でもギンリョウソウやマタタビ、ホタルブク、カニコウモリ、ミヤマダイコンソウロ等見つけて説明してもらう。 5分休憩
11:10 美濃戸山荘・・・・・足にまめができたNさんにドーナツ板で手当て。
林道を約1時間歩く。イブキジャコウソウ、ウツボグサが色あざやかに咲いていた。ブト?の大群が服の周りに止まり、殺虫剤を体中にかけ合う。 10分休憩



12:20 美濃戸口バス停に着く。 昼食に『信州そば』を各自いただき
13:20 発のバスに乗り込む。
14:57 茅野駅前のステーションホテルでお風呂に入りさっぱり!!
お土産を買い、ヒヤリハットもなく下山できたことに感謝
16:10 茅野発のアルピコに乗る。
21:00 予定より15分早く高速藤森に着く。近鉄組と京阪組に分かれるのでここで解散。

<感想>

ゆっくりと花を鑑賞しつつの山行、最高でした。JR中央線が不通になり、急きょ、コース変更、バス・山小屋の手配等々素早く対処していただいたおかげで、晴天に恵まれた楽しい山旅でした。ひとり一人に配慮していただき、楽しませてもらいました。リーダーをはじめ 皆様ありがとうございました。




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