明神岳東綾登攀 明神岳主稜下降

                                                     報告:網岡W
 8月12日(火)
暗いうちに(3:25)小梨平キヤンプ場を出発、間もなく立派な明神橋を渡ると、元養魚場の先の丸木橋が濡れていて滑りそうで怖くそろそろと渡り、熊笹の茂みをかすかな足跡をたどって行くと、浮き石の多い急なガレ場で歩きにくい。宮川のコル手前で雨が降って来たがそのうちに止むだろうと思いながら瓢箪池を目指すが、一向に止む気配も無くそれ処か益々本降りになっていく。此のままでは岩綾歩きは厳しいと諦めて下山する事に、又濡れたつるつるの丸太橋を四つんばいで渡りテント場に戻り、ゆっくりし冬山の事や色々な話で盛り上がり、其れなりに楽しい一日が過ぎて行きました・明日は天気は良さそうです

   
        バットレス 奥西リード               右から本峰・Ⅱ峰・Ⅲ峰

  8月13日(水)
 昨日より少し早めの3時に出発した。昨日と同じコースで瓢箪池まで登るが、昨日より早く6時15分着、小休憩後更に深くなった草をかき分けながら登っていくと第一階段の取りつき前で登攀の準備をし、ザイルを出して登攀開始する。
高度感の有る痩せ尾根では有るが、リッジを歩き配松を掴みながら急登をどんどんと登る。
手が松ヤニだらけで真黒になってくる。目の前にピ-クが現れた、まじかに見えるあれが小ピ-クだと思うが中々近づかない。やっとの事で核心部のバットレスにたどり着く。フリクションは効くみたいだが登山靴でおまけに荷物もそこそこの重さ、此処は実力のある奥西さんがリ-ドしてくれる、流石でした
此処から急斜面となるが、慎重に踏み跡を頼りながら右斜面から左斜面を越えると明神岳の山頂に立つ事が出来ました。目の前には、前穂高 奥穂高 乗鞍 御岳等等名峰が続いてます、此処で記念写真を撮りこれから主峰の縦走です。先ずⅡ峰を登攀しますがル-トが解りにくく高度感も有り手強そうです。1ビッチ目は奥西さん、2ピッチ目は花折さんのリ-ドで無事2峰の頂上に立つ事が出来ました、此処で登攀は終了です。後は歩くのみなのでザイル、ハーネスを外して登攀する事にする。Ⅲ峰 Ⅳ峰は以外に近くⅤ峰で涸沢側を巻いて行くと、下には上高地が見えてきた。少し行くとⅤ峰の頂上、此処で少し休憩し記念写真を取り後は下るのみです。
 

            Ⅴ峰の山頂                   Ⅳ峰の稜線 尖峰が本峰

ナイフリッジの下りが続くという事で気にしながら行くが、行けども行けども中々たどり着かない、やっとの事でナイフリッジしかし思った程怖くも無く、無事通過、後は急な斜面をひたすら下るのみです。しかし下っても下っても登山道に出ない、足は痛くなるし段々嫌になってくる、4時前になってやっと目指す登山道に出た。此処では少し長めの休憩をとる事にして、5時過ぎに小梨平のテント場、長い長い山行㋨終わりです。14時間少しかかりました、少し甘く見てました。疲れましたが素晴らしい景色に巡り会えた山旅でした。
今回はゆっくりした台風に振り回された夏山になってしまいました。 計画の変更や日程の変更等、しかしなんとか登りたいと思いやっと明神岳の頂に立つ事ができた山行でしたが、それなりに充実した夏山でした。 来年は今年行けなかった穂高岳の南陵、、、、、、かな?
計画から準備までお世話になった花折さん、奥西さんクライミング流石ですネ 来年も皆に尽いて行ける様がんばりたいと思います お疲れ様でした そして有難うございました。



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