東北山行 | |
八幡平・岩手山・秋田駒ヶ岳・早池峰山・姫神山 |
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山行日 | 2014年9月22日(月)~29日(月) |
参加者 | CL:奥西 土岡、福島緑、池上、松山、那波 |
日 程 | |
9月22日(月) | 6時30分 宇治出発 - 敦賀港フェリーターミナル |
23日(火) | 5時30分 秋田港着 八幡平・茶臼岳山行 休暇村 岩手網張温泉(泊) |
24日(水) | 岩手山山行 休暇村 乳頭温泉郷(泊) |
25日(木) | 秋田駒ヶ岳山行 早池峰山の麓 峰南荘(泊) |
26日(金) | 早池峰山山行 いこいの村岩手(泊) |
27日(土) | 姫神山山行 秋田市「ホテル・アルファイン秋田」(泊) |
28日(日) | 8時45分秋田港発のフェリーで敦賀港に向け出発。 |
29日(月) | 5時30分敦賀港着 9時ごろには帰京 |
記 録 |
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9月22日(月) 京都から敦賀 秋田へ |
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6時30分 宇治出発 - 敦賀港フェリーターミナルから、10時、新潟~秋田~苫小牧と各地の港に寄港する船で秋田に向け出発。船内では、過ぎゆく陸地を眺めたり、生演奏や映画を楽しんだり、囲碁をしたりと思い思いに過ごす。 天気が良かったので、真っ赤に染まった夕日が海に沈んでゆくのをじっくり眺めることができた。 船中泊 | |
台風17号崩れの低気圧の通過で24日夜から25日の朝にかけて雨が降り、秋田駒ヶ岳山行の登山開始時間を2時間ほど遅らせた以外は好天に恵まれ、気持ちのよい山行をすることができたのは何よりであった。 秋田までの交通にフェリーを使ったが、運転手を含めて全員がゆっくり休めてよかった。高速道を車で行き、途中でどこかに泊まって1泊するよりも、経費の面でも安上がりであった。 見た感じは全長が100mぐらいやろうと話していたが、なんと200mで2万トンだという。 5日間の山を、登りやすい山とちょっと難しい山を交互に入れて、体力が続くように考えて日程を組んだ。 東北地方は良い温泉が多いので、宿泊地に温泉地を選ぶようにした。それぞれ泉質が違う味のある温泉に入れた。同じ道を3回も通るなどした。コースの組み方をもう少し工夫する必要があった。 | |
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9月23日(火) 天候 晴 八幡平・茶臼岳 | |
9:20 | 秋田県と岩手県の県境登山口より登る。八幡平山頂まで標高差わずか80m。登山道は石畳で完全舗装された緩やかな登りになって、両脇は背の高さほどの笹が密生している。 |
9:40 | 鏡沼に着く。沼の形が円形で水面は鏡のように反射している。次はメガネ沼。形状から名前だと分かる。 |
9:55 | 早くも山頂。周りは木々で覆われまったく展望はない。その為大型の展望台が設置されているが改装中で登れなかった。 途中多くの軽装のハイカーと出会う。 |
10:25 | 八幡沼の縁に立っている陵雲荘に着く。木道を進んでいくと、広々とした湿原が草紅葉で黄金色に輝く。「美しい」の連呼。 |
八幡平 頂上 |
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10:45 | 源太森に着く。広大な八幡平を一望できる岩の高台になっている。八幡沼の静かな湖面と草紅葉のコントラストが素晴らしい。 11:30 樹林帯を抜けると黒谷地湿原に、ここも草紅葉のじゅうたんで、しばしベンチで休憩。ここから木道が切れ、大小の石で歩きにくい道となる。 |
八幡沼沿いで 源太森=ちょっとしたピーク |
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12:10 | 太い木材を使った立派な避難小屋(茶臼山荘)に着く。さすが木材の県、秋田県です。 |
12:20 | 最終地点、茶臼岳に着く。雄大で裾野が長く美しい岩手山が目の前。下山となる。 |
茶臼山 山頂 |
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14:30 | 山行完了、出発地に戻る。コース取りが幾通りもあり、高低差もあまりなく、散策気分で楽しめる。 ?の会話 この山域には湖沼がたくさんあります。山行中に池と沼の違いが話題になりました。納得できるような結論が出ないままで終わりました。 私見ですが、人工的な手が加えられた方が池、 そのほか、山と岳の違い等は? 記録=土岡 |
9月24日(水) 天候:晴 岩手山 2038.1m |
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宿を6時40分に出て、馬返しキャンプ場登山口へ。 | |
7:00 | 駐車場着。ここは標高630m。目指すは2038.1m 岩手山。 |
7:15 | 出発 見晴らしのいい旧道をとる。少しづつ紅葉が目に入る。 |
8:00 | 5分休憩 ここからの旧道も「急峻な露岩帯を通る道」と地図にあるが、見晴らしはずっといいので、こちらを取り慎重に登っていく。 |
露岩帯の急登を登りきると広い高原状の地形になる。立派な避難小屋が2軒建っている。 ここから火口のある噴丘部に登っていく。標高差は200m。 |
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8:55 | 5分休憩。 |
10:00 | 5分休憩 高度があがるにつれ素晴らしい紅葉が広がる。 |
11:15 | 山頂到着!!と思ったらここは9合目。お鉢の縁に立っていた。 (1948m)お鉢の中にまたまた噴火山。あっちにもこっちにも噴火口跡あり、富士山のお鉢とはまた違ったスケール、容貌で圧倒される。荒涼とした火山岩と優しくなだらかな火山礫の丘陵地が何とも素晴らしい景色を作っていた。赤茶けたこんな場所にも草花は根付き点々と紅葉して秋を感じさせてくれる。 |
11:20 | お鉢めぐり、反時計回りで出発。噴火口の底近くも歩く。あちこちに石仏、石塔が建っている。時に感嘆の声、そして沈黙。雄大な自然界の織りなす景色は人間を寡黙にする。 |
11:50 | 岩手山山頂着。薬師岳(2038.1m)風が強く寒い。ここまで、5分休憩ばかりで登ってきたので朝食用に作ってもらったお弁当が食べたいが、写真を撮って早々に下山する。(福島はそれでも食べた!) |
12:35 | 8合目避難小屋 着 トイレ休憩。食事タイム。 |
12:45 | 出発。帰りは岩場を避けて新道をとる。樹林帯の紅葉も良し。 |
14:45 | 新道を下りきり、見晴らしの良い所で10分休憩。きれいな紅葉、絶景を堪能する。いろんな緑があって、赤があって、黄色があっていいなあ。ほ ~! |
16:00 | 駐車場着 お疲れ様。休暇村乳頭温泉郷に向かう。岩手山は大きな山でした。そして山頂に立ってみないとわからない魅力いっぱいの山でした。楽しい東北の山行ありがとうございました。 |
記録:福島 | |
9月25日(木) 天候:雨後曇り時々晴れ 秋田駒ヶ岳 1623m |
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コース | 休暇村乳頭温泉郷 = 八合目小屋-男岳分岐-阿弥陀池小屋-男女岳-阿弥陀池小屋-横岳-焼森-八合目小屋 = 峰南荘(泊) 当初は、焼森から湯森山を経由し八合目小屋に戻る計画だったが、天候の関係で出発を遅らせたため焼森から八合目小屋へのルートに短縮・変更した。 土岡さんは、体調不良のため小屋で待機。 |
秋田駒ヶ岳に ついて |
秋田駒ヶ岳は、秋田県仙北市と岩手県雫石町に跨る、気象庁が「噴火警戒レベル」を導入している活火山です。十和田八幡平国立公園の南端にあり、本峰の男岳(おだけ、1,623m)や火口丘の女岳(めだけ、1,513m)、小岳(こだけ、1409m)、寄生火山の男女岳(おなめだけ、女目岳とも書く、1,637.1m 一等三角点を持つ)からなる。昔は女人禁制の信仰の山でした。 火口丘の女岳は1970年(昭和45年)9月噴火し、山頂西部に溶岩流を堆積させました。 尚、コース途中の横岳には三等三角点(1582.5m)が設置されています。 |
記 録 | |
9:50 | 休暇村乳頭温泉郷を出発、標高1305m地点にある登山基地「八合目」ヘ。到着後準備運動等。 |
10:50 | 登山開始、小雨の中を男女岳へ。所々水溜りがありましたが、よく整備された登山道です。 紅葉で美しい樹林帯を抜け片倉岳へ。赤土の広場でピークらしきものはなし。5分の休憩。 |
11:30 | 片倉岳を出発、男岳への分岐、阿弥陀池をみて阿弥陀池畔にある駒ヶ岳避難小屋に到着。10分の休憩。 |
12:20 | 避難小屋を出発 紅葉の美しさに見とれながら男女岳へ。このころから青空が時々顔を出すようになる。男女岳山頂での幻想的な周囲の山々の姿に堪能する。15分休憩。 |
男女岳からみた男岳と紅葉 男女岳から見た阿弥陀池 |
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12:50 | 男女岳を下山、避難小屋から横岳へ。横岳分岐点で男岳、女岳、小岳、男女岳等の駒ヶ岳の全容がよく解りました。横岳で休憩。 |
13:30 | 横岳出発、紅葉の絨毯の中を焼森へ。 |
13:40 | 焼森を出発。 |
14:15 | 八合目小屋に到着、総歩行距離6.3km 累積標高435mでした。 |
17:10 | 本日の宿 峰南荘に到着。 |
記録:池上 | |
*** 小雨の降る中の山行でしたが、より紅葉が美しく感じられました。 お疲れ様でした。 *** |
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9月26日(金) 天候:晴れ 早池峰山 1917m |
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記 録 | |
6:20 | 麓の宿泊施設を出発 環境保全の為携帯トイレが販売してある。¥300 |
6:35 | 登山口P着 準備を整える |
6:45 | 河原坊登山口を出発 アオモリトドマツやコメツガの林の中を進む 登山道は秋の気配で明るい。コメガモリ沢沿いを緩やかに登る。心配していた水量も大丈夫 4回程の徒渉を繰り返し しばらく沢沿いを登って行く。 |
7:40 | 休憩 夏のなごりのハヤチネウスユキソウ チングルマ ウメバチソウ あざみ オタカラソウ アキノキリンソウトリカブトと沢山の花を見る。 沢筋から離れて右手の尾根に取りつくここからは岩場のルート急登が続くどんどん厳しい岩陵帯になる。 岩の間から ナンブトラノオのピンク 揺れるナンブトウチソウ しんどさがホット和らぐ(私は)打石、千丈ガ岩と名前の付いた巨岩が現れる。 |
8:30 | 休憩 登ってきました。谷筋は、赤 黄 緑 白 青 と 例え様が無い 最高に綺麗でした。見あげると巨岩が聳えています。私達はやや直登してきたみたいです。凄い! |
9:35 | 山頂到着 巨岩の間を登ってきました。大展望です。 山頂には 早池峰神社奥宮 避難小屋と賑やか 岩の上に立つと天下人の様に国を見渡せます。遠く西に鳥海山、日本海、北東(?)には宮古の海、太平洋が凄い、皆感動です。 30分程休憩 充分楽しみました。 |
早池峰山山頂 |
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10:00 | 小田越コースで下山 岩場の急降下慎重に下る 天狗ノ滑り岩では長い急な梯子に緊張 このころから登ってこられる人が多くなる 足元の悪い岩場も緩やかになり周りも見渡せる余裕も出てくる。 |
11:35 | ちょっとしたテラス(岩)で休憩 疲れた足もゆっくり休めゆったりした時間を持ちました。 |
12:15 | 木々の中の穏やかな登山道を抜け小田越登山口到着 ここから河原坊登山口まではコンクリートの道を歩きました。 |
13:00 | 河原坊登山口着 お疲れ様でした。 |
感 想 |
天気に恵まれ計画通り全山踏破凄い!それぞれの山に皆違った様 相が有り感動もそれぞれ とっても欲張りな山行でした。 北へ向かう船は初めて 穏やかな船旅にたっぷりの時間を楽しみました。秋田から岩手と聞きなれた地名にうきうき、車窓からは稲穂の黄金色 コスモス 白樺の森 遠く山々 運転してもらっている奥西さんには申し訳ないが移りゆく景色をいつまでも眺めていたい気持ちでした。山良し 風良し 空気良し 温泉良し 良し 良しだらけでした。皆さんありがとうございました。 |
私の失敗 | 岩手山 私にはなかなか厳しい山でしたが自分のペースで登れ 「それなりに歩けたかな」なんて思いながら下り登山口が見えた所で、ささの繁る斜面にころげ落ち笹を掴んで止まりました。 場所が違えば大変な事になっていたと思うと、ゾーとします。 最後まで集中出来る力をつけないと!。リーダーの指摘の様に真ん中をとって歩く。なるほどそうだなと実感しました。びっくりさせてすみませんでした。 |
山頂はかなり広い 天気はいい! 早く登れ時間には余裕!! 展望はいいわ!!! ゆっくり休憩 記録:松山 |
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9月27日(土) 天候:晴 姫神山 1123.8m |
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記 録 | |
6:00 | 起床 7:00 朝食 8:00 宿を出発 |
8:30 | 一本杉登山口駐車場着。周辺にウメバチソウが咲いている。 |
8:45 | 準備を整え出発。登山口はトイレ棟の左側から入る。 少しずつ傾斜を増し、松林から杉林になっていく樹林帯を登っていくと、樹齢二百数十年と言われる杉の古木が登山道より少し右下に見えた。思ったほど太くない。この木のもとから湧き出る清水は県の名水に選ばれ、一本杉清水と呼ばれている。 まだ汗をかくほどでなく、誰も10mほどを「下ろう」と言わず通過する。1本杉からしばらく行くと「ざんげ坂」と言われる急登の階段となる。20分もすると汗が噴き出て来る。終わったかと思うとまた階段が現れ「もういや」と思っていたが、階段が設置されるまでは滑りやすく大変なところだったらしい。 |
9:15 | 5合目到着。頂上まで1360mとの標識。休憩、水分補給。 杉の樹林帯から紅葉しかけた自然林となり、秋を感じさせるが、また短い階段があり、ダケカンバが見られるようになって⋯⋯ |
9:45 | 8合目到着。頂上まで720mの標識。涼しい風が吹きほっとする。登山道は少し緩やかになり、ササと低木帯を抜けると露岩帯。「土コース」とつりさげられた木片が目の前に、大きな岩を抱っこして、岩に隠れた足場を探し、岩を渡ると歩きやすい道になり山頂に到着。 |
姫神山 山頂 |
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10:20 | 登頂!!柵に囲まれた 変わった一等三角点がある。 空は青く澄み、西に岩手山・八幡平・東に早池峰山など、ぐるーっと360度の山々と湖の眺望。写真を撮って、ゆっくり休憩。 |
10:40 | 下山開始。こわ坂コースを行く。登山道は自然林の緩やかな下りで歩きやすい。登山道に落ち葉が散り始めていた。 |
11:00 | 北側斜面が切り開かれ、そこから岩手山がきれいに見える。野菊が群生し、ガマが真っ赤な実をたわわにつけていた。岩手山を見ながら下っていくと・・・ |
11:35 | こわ坂登山口に着く。ここからアスファルトの車道になる。山栗が落ちていて拾いながら歩く。駐車場近くになるとウメバチソウ、リンドウ・ノギクなどが咲いていて、5日間歩いた足の疲れを忘れさせてくれる。 |
12:00 | 一本杉登山口到着。 |
5日間の東北山行、天気に恵まれ5座登頂。無事下山、バンザ~イ!! 姫神山をバックに!車道を歩く 記録:那波 |