東北 飯豊山 2105m

山行日 2015年5月2日(土)〜4日(月) 天候 山行中は 3日、4日とも晴れ
参加者 CL:花折、SL:奥西、会計・記録:網岡国、渉外:永井  計4名
 日程及びコース
5/2(土) 京都出発 8:30〜新潟〜小国街道〜大日杉小屋P
  3(日) 大日杉小屋〜地蔵岳〜切合小屋〜本山小屋(泊)
  4(月) 本山小屋〜御西小屋〜大日岳〜御西小屋〜本山小屋〜切合小屋(泊)
  5(火) 切合小屋〜地蔵岳〜大日杉小屋〜シティーホテル泊
  6(水) 観光
このような計画で山行をする予定であったが、4日午後から天気が下り坂になるという予報が出たので、大日岳は諦め、4日中に下山ということになった。それで、4日は、宿泊していた本山小屋から登りと同じルートで下山し、ホテルはキャンセルしてその日のうちに京都へ帰った。
 
報 告
 2日(土)
花折車で8時30分京都を出発。北陸道を順調に走り、荒川胎内ICで降り、R113号(小国街道)に入る。道の駅「白い森おぐに」で休憩。そこの案内図でも大日杉小屋までの道を確認する。県道8号から九才(くさい)峠越えが一番近そうなのでそのコースを走ることにする。小国街道から県道8号に入り2車線の道を順調に走る。20分ほど走っただろうか、集落が終わり、道が細くなると間もなく、なんと道が閉鎖されている。まだ冬季閉鎖中とのこと。仕方がない。小国街道に戻り、手ノ子から県道4号に入り行くことにする。戻る途中の桜峠も閉鎖中。大日杉小屋までいけるのか、ちょっと不安になってくる。県道4号も2車線の走りやすい道だ。白川ダムを通過し、雪崩のために片側通行規制の所を2か所通り、九才峠を越えた反対側の県道8号に再び入る。斜面に雪は残っているが平地はすっかり春。周りの木々も新緑になり、山も黄緑色で明るい。ところどころにある八重の桜などの花もまだ咲き誇っている。道の両側には数キロにわたって途切れることなく黄色いスイセンの花が植えられている。まさに春爛漫というところである。
  県道8号から別れ県道378号に入る。民家はなくなってきたが2車線の道である。少し走ると大日杉小屋に通じる林道の所に来る。何と鉄パイプの柵で道が閉鎖されているではないか。横には立ち入り禁止の看板も。どうしようか相談。看板は広場に入るところにあったので、そこに入るなということだろう。柵もあるが、横に車が入れるだけの十分なスペースがある。それで、とにかく行けるところまで行こうということになり進む。4kmほどあるが、途中雪の壁を重機でどけて道を開いていたので、通っても良いと確信する。 駐車場が見える。すでに車が何台も止まっていた。19時ごろになっていただろうか。やっと着いた。恒例の宴会をして22時前に花折車で就寝。
 
 3日(日)
4時に起床。準備をして5時10分出発。何人かの人が上っていく。橋を渡り、りっぱな大日杉小屋を見て、雪の樹林の中に入っていく。
いくつもの踏み跡がある。すぐに急登になる。雪は締まっているが、アイゼンを履くほどでもない。歩くのには適度な雪質で会ある。稜線に出る手前は雪が切れていて大変急である。何とかのっこす。
 この辺りは雪がなくなっている。標高1000mぐらいからは雪になるが、それまでは雪のない所も結構歩く。そこにはイワウチワが咲いていた。 また、まっ白いタムシバ(コブシ)が真っ青な空をバックにして咲いている。 道は緩急をつけながら登っている。登山口から第1目標の地蔵
左のピークが飯豊本山、右のピークが地蔵岳 左の尾根を行き、右に折れ飯豊山へ
岳までは標高差1000m弱の登りである。ゆっくりではあるが着実に登り、8時40分ごろに地蔵岳1539mに着く。 最高の天気で、遠くの北方には朝日連峰、東の方には磐梯山、吾妻連峰が見える。登った眼の先に飯豊山の本山が白い斜面を横たえてそびえている。 
本山小屋
当初の相談では、夏道ルートではなく、向かいの本山に向けて斜面を400mほど下り谷に降り、登り返すと本山小屋に近いということであった。
飯豊本山からの大日岳 しかし、ネットで見ていた景色と比べてどうも雪が少なそうである。そうすると、谷が開いているかもしれない。そうなると渡れない。リスクを避けて稜線を行くことにする。花折さんは、スキーをデポすることにする。 向かいに飯豊本山は見えているのであるが、夏道の稜線はいったん南に行ってから、折り返して北西に進んで到着ということになる。アップダウンを含めて標高差900mぐらいはありそうである。
広い尾根筋を下ったり登ったり。ところどころ雪がなくなっている。そこにはカタクリやキスミレが群生していて、しんどい身体をほっとさせてくれる。御坪あたりでショートカットできるところを花折さんが見つける。切合小屋を経由しないで行くことになる。1時間?は短縮できただろうか。
 広い雪の急斜面を登り、折り返しの北西に進む稜線に出る。稜線は雪がなく登山道が出ている。ここから本山小屋までは、道はほとんど雪がなかった。途中岩稜帯を慎重に超え、途中からヘロヘロになっていた永井さんもがんばり、14時30分ごろ本山小屋に着いた。
飯豊山ピーク  10人ぐらいの宿泊者があった。小屋は2階建てで、詰めれば50〜60人ぐらいは泊まれそうである。ちょっと休憩して、小屋からほとんど平行な飯豊本山ピーク2105mへ15分ほどで行く。穏やかな天気で、飯豊連峰全体や周りの山々が見渡せる。
この後小屋に帰り、宴会、夕食をゆっくり楽しむ。明日は、午後から天気が崩れるので、3時に起きてヘッドランプを付けて出発し、大日岳を往復して、切合小屋に早く着くという計画にする。3時起きなので早めに就寝。
 
 4日(月)
3時ごろ目を覚ますと風が強い。広い稜線歩きなので、吹き飛ばされると大変なので、大日岳は取りやめとする。そこでまた寝直し5時に起床。花折さんのスマホの天気予報では、あまり天気は良くなさそうなので下山ということにする。パッキングをして6時過ぎに小屋を後にする。同じルートを下山。途中広い雪の斜面に出たのでシリボをする。

その時、喜んで滑っていた奥西が、雪が切れているのを忘れていて(後で思い出すと、登りの時に雪が切れているのを見ていた)そこに突っ込む。
1mほどの段差があった。右足はそのまま伸びていたので問題はなかったが、左足が膝の所でへんに曲がり、体重がそこにかかり始めた。やばい、このまま体重がかかると絶望だ。靭帯にビンと痛さがきた。とっさに上半身を右に逃がす動作をした。この間の時間はほんの少しだが、何とか逃がすことができた。しかし、膝の筋が痛い。だが、じっとしているとそんなに大したことはなさそうである。曲げると痛いが、膝をのばした状態で歩くと痛さはない。網岡さんに湿布をしてもらい、慎重に歩くことにする。 花折さんからストックを借り、なるべく足に負担がかからないように歩く。その後、約5時間何とか歩いて下山できた。12時30分駐車場に到着。心配をかけました。
飯豊本山をバックに らくなん山の会始まって以来のヘリコプターでの救助要請が間一髪のところで回避できた。慎重の上にも慎重な行動を心がけることを改めて強く思った次第です。
この後、道の駅「白い森おぐに」でシャクナゲ展を鑑賞し、道の駅「関川」の温泉に入り、4日中に帰京。
 皆さんありがとうございました。
盆栽のシャクナゲ 100鉢以上はあったかな




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