夏山集中登山

南アルプス 北岳 3193m



山行日 2015年8月2日(日)〜5日(水)
参加者 屋根谷m:CL、 北村:SL、木俣:SL、中山:SL、新津:記録、猪飼:記録、屋根谷w:会計
伊賀:会計、竹内:救護、荻野あ:渉外、石黒:渉外、玉岡・奥西:運転   13名
目 的 @日本第2位の高峰からの眺望を楽しむ  A親睦・交流を図る
コース 2日 近鉄大久保−民宿えびなや(泊)
3日 広河原−白根御池小屋(泊)
4日 白根御池小屋−草すべり−肩の小屋−北岳−肩の小屋(泊)
5日 肩の小屋−小太郎尾根分岐−大樺沢二股−広河原−入浴−帰京

   1日目 8月2日(日)
北岳山行参加者13名、2台の車で6時30分近鉄大久保を出発。京滋バイパスから新東名新清水インターへ向かう。今日は奈良田温泉の民宿まで。登山靴の出番はない。
ふつうに走行すれば13時頃に着く予定、早過ぎるので高速道も控えめのスピードで走行し時間稼ぎ。道の駅とみざわでゆっくりの昼食をとり次の道の駅みのぶ富士川観光センターではのんびりと散歩などをして時間が過ぎていく。そして3時頃民宿えびなやに到着。荷物を整理し車で奈良田の温泉へ。汗を流しサッパリして戻ってくるが夕食までには時間があるので広い庭先でさわやかな風と冷えた飲物に反省会も盛り上がる。夕食時には気分一新をしてまたまた反省会。明日のことが頭をよぎりほどほどにしてオヒラキ。



   2日目 8月3日(月)
今日のコースはバスで広河原へ約3時間歩いて白根御池小屋までだ。
7時に朝食を食べ民宿を8時過ぎに出発、広い河原の駐車場に車を止め始発駅の奈良田まで戻り9時のバスで広河原へ向かう。車掌さんの姿が今では見ることの無い切符や釣銭の入ったカバンを首からぶらさげ手には切符はさみを持っている。懐かしさを感じる
広河原までの道はトンネルとカーブの連続する細い道で落石注意の標識が随所にある。約60分で広河原に着いた。北岳へはここが出発点だが甲斐駒や千丈へは北沢峠行のバスに乗り換えとなる。各自で体操・トイレ・食事など準備をして、10時10分出発。川に架かる細長い吊橋から北岳が見える。渓流沿いに二股までは高低差の少ない広い道が続く。ゆるやかな登りをゆっくり歩くが体調を確かめるにはちょうど良い。白根御池小屋分岐で休憩し水分補給をする。ここから登りが続く。最初は緩やかだが次第に傾斜が強くなる尾根道の樹林帯だが涼しい風が気持ち良い。




13時35分小屋に着き遅い目の昼食をする。14時過ぎに天候が急変し雨が強く雷も鳴ってきた。先行しバットレスの様子を見に行った奥西さんがまだ戻ってこないので心配になるがしばらくしてびしょ濡れになって帰ってきた。これで安心してビールが飲めた。この白根御池小屋は新しくてトイレも清潔、乾燥室もあり部屋はグループ別の個室扱い。 北岳や鳳凰三山が眺められる。夕食後の反省会では雷で死ぬ思いを体験した奥西さんの話に盛り上がる。明日のコースは今日と違って厳しく歩く時間も長い標高差も1000m。高山植物と北岳山頂からの眺望を期待しておとなしく寝ることにする。
                                                        (記録:猪飼)

   3日目 8月4日(火)
 4:30 起床。3時半頃から、早出の人たちが起きて、出て行くのを感じていた。 夜の間降っていた雨もすっかり上がっていた。
 5:00 用意ができたものから食堂で朝食。ご飯、味噌汁、サケ、卵焼き等。
 5:58 白根小池小屋を出発。ここの小屋は南アルプスの天然のわき水があり、水の補給には困らなかった。天気もよく、北岳の山頂が顔を出していた。小屋から少し歩くと、池があり、テントが多く張られていた。
 6:00 草スベリに入る。色々な花が沢山咲いていたので、屋根谷CLに名前を聞きながら、急登にも関わらず楽しみながら登ることができた。
 7:10 森林帯に入ったので、木陰で休憩。見上げると、北岳の山頂が大きく見えるようになってきた。左の方には、雪渓も見えていた。
 8:25 休憩。森林帯をぬけ、ハイマツなどが出てき始めた。右俣コースとの分岐に着く。鹿の食害を防ぐために山野草の周りにネットが張られていた。ここでは、丁度下山の人たちと登山の人たちと多くすれ違った。高度を上げていくと、左の稜線のすみに、小さな富士山の山頂が顔を出し始めた。ここからは、尾根をあることになる。
 9:10 小太郎屋根分岐。ここで、休憩。東には鳳凰三山、北に甲斐駒ヶ岳、北西に仙丈ヶ岳、南に北岳が見え、今まで登ってきた疲れを忘れさせてくれるような、素晴らしい眺めになった。
 9:20 出発。ここからは、岩稜帯が続く。肩の小屋まではあと一息。
10:00 北岳肩の小屋に到着。荷物を置き、行動食をとる。昨日のように天気が崩れる前に山頂から戻ってこられるように、急いで身支度をする。
10:40 山頂に向けて、肩の小屋を出発。東側からだんだんガスが出始めてきた。
11:00 両俣小屋分岐。水分補給。ガスが空を覆ってくるようになってきた。
11:40 頂上3193m)に到着。残念ながら周りは白くなり、富士山をここから拝めることも展望も望めなかった。しかし、南側の北岳山荘へ伸びる美しい稜線を見ることができた。三角点には、白根岳と標記されていた。登頂記念の写真を撮ったり、各自で記念撮影をして、日本第二位の山に登ってきた実感をかみしめることができた。



12:10 山頂出発。
12:15 両俣分岐
12:55 肩の小屋到着。大勢の人で、小屋も賑わっていた。うどんを食べたり、ビールを楽しんだりした後、部屋で休憩。やはり今日も雨が降る。しかし、16時頃には上がり、仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、遠くに御嶽山、鳳凰三山をゆったりと眺めることができた。
16:15 夕食。ご飯、味噌汁、鯖の味噌煮等。
20:00 就寝。シュラフと毛布で、おやすみなさい。

   4日目 8月5日(水)



 4:30 起床。雲一つない良い天気。鳳凰三山の向こうに、4時53分に日の出。朝から、雲海に浮かぶ富士山も拝めることができた。
 5:20 朝食。大勢の人なので、並んで順番待ちをして、席に着く。ご飯、味噌汁、鮭、卵焼き等。食べ終えて、身支度をする。
 6:30 北岳肩の小屋 出発。
 6:55 小太郎分岐。休憩。天気はとてもよく、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳もここで見納めに・・・
 7:15 右俣コースに入る。ここは、バットレスを後ろにしなが下山をする。

 

 8:41 大樺沢二俣。休憩。ここからは、大樺沢に入り、沢に丸太の橋や鉄パイプの橋を渡ったり、小さな沢をいくつも越えて歩いた。二日間雨が降ったせいか、水量も多かったようです。
11:20 白根御池小屋分岐。休憩。
12:00 広河原バス停到着。無事下山しました。ここで、バスの時間までかなりあるので、乗り合いタクシーを交渉して乗ることに。ラッキーでした。
12:15 広河原出発。
12:50 奈良田駐車場着。
14:30 下部温泉着。当てにしていた温泉が、改装のためにお休み・・・下部温泉ホテルの日帰り入浴。
ゆったりとして露天風呂も大きく、いいお湯でした。
15:50 出発→ 新東名 新清水IC → 浜松SA(夕食) → 土山SA(解散) →
21:00 頃 宇治着

≪感想≫

ゆったりとした、行程で行くことができよかったです。早め早めの行動で、夕立の前には小屋に着くことができ、小屋でもゆっくり過ごすことができました。
 花も沢山咲いていて、屋根谷CLに沢山聞くことができよかったです。
 肩の小屋では、南アルプスの壮大な景色と雲海に浮かぶ富士山を楽しむことができました。こんな素晴らしい景色を見られたのは、皆様の日頃の行いだと思いました。
 下山では、新津が大樺沢二俣のあたりから足に力が入らなくなり、皆様に荷物を持っていただいたり、先頭の中山さん気をつかってゆっくりペースで歩いていただいたおかげで、なんとか無事に下山ができました。皆様、ありがとうございました。それでも、とても楽しい山行になりました。                                               (記録:新津)

                         山行中に咲いていた花 (名前は保証しません)
             
                   イブキトラノオ                タカネイブキボウフウ
     
              ハクサンフウロ                       シナノキンバイ




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