小秀山 1981.7m



山行日 2015年11月21日(土)~22日(日)   天気:曇り
参加者 網岡m(CL.)、網岡w(運転)、前川(SL.)、福島w、西村(右京労山)、中塚w(記録)    計6名
コース 乙女渓谷キャンプ場~夫婦滝~二ノ谷・三ノ谷分岐~兜岩~小秀山頂~二ノ谷・三ノ谷分岐~三ノ谷登山口~林道ゲート~キャンプ場
行動記録
21日
19:00 近鉄大久保駅前に集合し、網岡車で乙女渓谷キャンプ場へ向かう。到着時、駐車場に駐車の車は他に一台。直ぐにテントを張り24:00頃仮眠。南西の空には、おぼろ月が懸かっていた。

22日
 6:50 キャンプ場発。乙女渓谷遊歩道は、7月下旬の豪雨による崩落、破損の為通行止めとの情報があったが、先行の男性二人組が、「二ノ谷コースで。」と出かけて行ったのと、登山対象の道としては通行可能との別情報もあったので二ノ谷コースを行ってみることにする。夫婦滝までは、ほとんどがしっかりした木製の遊歩道で、多くの階段、橋を右に左に渡りながら渓谷を上って行く。



  エメラルドグリーンの碧水湖、乙女淵、途中で流水がねじれているような形のねじれ滝、流れが合体した和合の滝、案内板を見て上方を見上げると確かに烏帽子の形と納得の烏帽子岩など渓谷美を楽しみたいけれど、水に濡れ枯れ葉の一杯たまった木製遊歩道は滑りやすく、視点を足元に集中して歩くことになる。


           落石で崩壊した遊歩道                       夫婦滝(雄滝)

 8:15 夫婦滝(雄滝) ここまでに崩落や遊歩道が破損している所が数カ所あったが、通行不能ではなかった。けれども、大きく壊れた階段やその傍に残された岩石からは直撃の凄さが想像できる。雄滝は、落差80m。近くに来ると、やや細い雌滝よりも水量があり大きい。KさんとNさん、そしてOさんがしっかりと壁を睨み、「上れそうやな。」「右のコースかな。」とクライム談議。厳冬期には氷瀑になるという。進行方向に「ここから先は、軽装では登れません」との表示板があり、登山道になる。少し斜めになった桟橋のかかる子滝、その上流にある孫滝を過ぎて沢から離れ、森林帯の斜面を登る。



  一枚岩の鎧岩を左に回り込み、急な尾根筋をぐんぐん登って行く。第1展望台、直ぐに第2展望台、第3展望台の標識があるが、樹林に囲まれ、「どこが展望できるの?」という感じ。そして、いよいよ小秀山の一番の難所と言われるカモシカ渡り。三点支持で木の根や岩を掴んで上る。岩場を越えた後ほっとして前方を見ると、山頂部に大きな岩場が出現。兜岩。両端に兜の飾りが出ているように見える。



10:00 二ノ谷・三ノ谷分岐(休憩適地) 体調不良のOさんはここまでと決めていたそうで、三ノ谷コースで先に下山することに。三ノ谷から登って来た人にシャッターを押してもらって全員記念写真を撮る。  30分で兜岩。「岩場コース← →断崖横断コース」の表示があるが、右の断崖横断コース入り口には立ち入り禁止のロープが張られていた。左から上り、てっぺんの岩の上に立つもののガスで360°のパノラマ、絶景は無。残念です。ここからはゆるい上り下りの笹原の稜線で、第一高原、第二高原、第三高原と進んで行く。
11:25 前方から人声が聞こえ、茂みを抜けると小秀山山頂だった。正面に御嶽山が見えるはずだが、周り中ガスに覆われていて何も見えない。三角点(二等)タッチで写真を撮り、避難小屋(秀峰舎)へ移動。森林面積94%、ヒノキの故郷を自任する加子母だけあって、木造のしっかりした小屋である。木の香りのする白木の床、バイオトイレ(冬季は、閉鎖)、銀マットに毛布、テーブルも備え付け られている。管理は、登山道の整備と共に地元のボランティアがやっているようだ。中で何人か食事中だったが、靴を脱がなくてはいけないので、私たちは見学だけにして、外で行動食を食べる。



11:50 じっとしているとだんだん寒くなり、景色が見える気配もないので下山を始める。
12:50 二ノ谷コースとの分岐から、三ノ谷コースへ下る。樹林の中の単調な長い九十九折りの道である。よく整備されおり、小秀山登山道の表示と足元注意のロープがところどころに張られている。
14:20 山の神の祠の前を通り、三ノ谷登山口到着。営林署小屋横にある登山届のポストは、なぜかロープで縛って閉じてあった。
14:40 林道ゲート前 これからアスファルトの嫌な林道歩きと思っていたら、ゲート前に見覚えのある車と人の影が。先に下ったOさんのお迎えでした。登山靴&長靴を脱いで、これより車上の人となる。



初めの計画では、22日夜夕森キャンプ場でテント泊、23日奥三界岳登山の予定であったが、23日の中津川地方の天気予報が降水確率70パーセントとなっていた為、奥三界岳登山を中止し、小秀山から下山後帰宅した。

感 想

小秀山登山はコースが二ノ谷➡三ノ谷➡二ノ谷と変更になった。通行止めの情報も、入山コースとして使っている人もかなりあるとの情報もあり、当日現地を見て判断することにした。崩落、遊歩道の破損は数カ所あったが、特に危険は感じられず、(自己責任で)二ノ谷コースを行くことになった。遊歩道沿いの渓谷、様々な奇岩や滝は充分私たちの目を楽しませてくれる。シャクナゲの花の咲く頃、紅葉の頃(今年は、10月中旬)もきれいだろう。樹林の中を行く単調な三ノ谷コースの往復では、味わえない景色である。
「代わりの車がないので。」と変更なしで、体調不良の網岡Oさんに車と運転をお任せしてしまった。おかげで2年越し(?)の小秀山山行が実現できたことは、たいへん嬉しかった。本当にお世話になりました。でも、これからは、後に残ってしまうような無理は、お互いしないようにしましょうね。
                                                      中塚w
  頂上付近は生憎のガスの為 大展望が叶わなかった事は非常に残念であったが、雨具を着用しての登山をする事も無く変化にとんだニノ谷コースを登攀出来て  良かったです。
                                                      前川




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