「山の読図」講習会 読図山行 大文字山




山行日 2015年12月6日(日)  薄曇り
目 的 読図技能の向上のために大文字山で読図山行を行うとともに、会員の交流・親睦を深める。
参加者                    一般参加者 
1班  CR中塚光、土岡、大森行、谷口、伊丹、   3人
2班  CL池上、武田、野上み、稲葉、高本、    3人
3班  CL川野、大森照、中山、中西、佐竹、    2人
4班  CL網岡修、木俣、垣野、玉岡、松田、    3人
     全体 奥西       会員21人  一般 11人  合計32人
コース JR山科駅 − 諸羽神社 − 雨社大神 − 大文字山 − 銀閣寺
記 録
 8:30 JR山科駅集合、@地点まで移動。
 8:55 諸羽神社公園@。奥西さんより今日のコースや全体的な説明、注意事項などの話。班ごとで、各自のコンパスに地図上の最初の目標地Aをセット。



 9:20 班ごとに出発。いきなりの急登。
 9:35 衣服調整の休憩。すぐAの最初のピークを確認。痩せ尾根になっていること、広葉樹から針葉樹に景色が変わることを確認。 コンパスにP261をセット。
 9:55 「白岩」Bに到着。山科駅や洛東高校などの景色がよく見える。奥西さんより交会法(クロスベアリング)の説明を受ける。見晴らしの良い場所でコンパスを使って自分の現在地を確認する方法である。実際に目標物を決めてやってみた。
10:25 CP261で尾根を確認。コンパスにEをセット。Eまでの途中、地図に示された尾根などを確認しながら歩く。
11:00 Eに到着。東西に細長いピークであることを確認。ここから方角が真北に向かう。コンパスをGにセット。
11:15〜30 Fのコルから少し急な尾根を登ると送電線が現れ、鉄塔付近で小休止。鉄塔の先で「隠れピーク」を確認。東方向に西大津BPの藤尾付近が見える。山は紅葉が美しい。
11:45 2つ目の鉄塔。分岐があるが、コンパスと地図を確認し、尾根の背骨になっている道を選択することを確認し北へ進む。
11:55 Gに到着。北に進んでいた尾根と東西に進む尾根がT字に交わる箇所を確認。GからLまでに5つのピークがあることを地図上で確認し、西方向P381にコンパスをセットし、12:15出発。
12:30 P381に到着。広いピークで分岐でもあり、進行方向を間違いやすい所なので、しっかり確認して北方向へ進む。
12:55 Lに到着。方向が真北に変わる。Mに向かう。途中樹木の間から初めて琵琶湖がはっきりと見えた。大津プリンスホテルや近江大橋が見える。
13:10 大津市の長等の方から来ている道と合流した。京滋の県境の突端だ。
滋賀県側は鎌の歯のように細長く京都府に入り組んだところだ。



13:15 M雨社神社に到着。杉林を広く伐採した所に社があった。由来など標示がないため詳しいことは分からないが、昔、大きな池であったが自然と小さくなり、横の社の中の1平方メートルの井戸のようになったとのこと。水神であるらしい。お参り。MからNにかけて林道が近づいたり離れたりする様子を右手側に見ながら進む。
13:30 N新しい林道を横断。少し歩いて南からの山道と合流。西に進んで、



13:40 O大文字山、到着。3等三角点有り。薄曇りであるが京都市内が見渡せる。大勢の登山客が絶景を楽しんだり、昼食を食べたりしていた。
14:00 下山のルートについて注意点を確認後、出発。ここからは全班揃って下山する。
14:15 P火床への道との分岐。見落としやすい。右に下りていく。
14:35 Q。左手に人工的に作られた木の階段やロープがある。これらの人工物がなければ、北に伸びる尾根にそのまま進んでしまう。要注意である。
14:50 Rのピークを確認。幅広く広がっている。左側金閣寺に進路をとる。



 
15:05 金閣寺に通じる林道に出て、近くの広場で集合。班ごとに感想を述べ、全体で交流をする。
15:25 無事、解散。

<全体の反省会で出された感想・意見等>
◎  初めて地図を見ながらコンパスを使って歩く体験をして、難しかったけれど、おもしろかった。
◎  高低差や距離感が地図上で見るのと実際に歩くのとでは、だいぶ違っていて、実際に歩くとこんなにあるんだなあと体感した。
◎  いかに自分の勘がいい加減かということがわかった。これからは地図や磁石を見るようにしたい。
◎  座学では頭の中では理解できていると思っていても、実際に使うのはなかなか難しい。今日はその都度丁寧に教えてもらったり、メンバーで相談したりしながら歩いたので大変有意義であった。
◎  単に歩くだけでなく、地図とコンパスを見ながら歩くことの大切さがわかった。
◎  谷、尾根、ピークの間隔のつかみ方、コンパスの使い方等々、学習になった。
◎  くり返しやって身につけることの大切さ、現地に戻るという判断力は経験を積む事でついてくる。コンパスを見ながら歩きます。
◎  大文字山の山頂がわかって、よかった。
◎  読図の学習と共に、きれいな紅葉も楽しめて良かった。
◎  Jの地点で、らくなんのメンバーは尾根を探して進路と違う方向に集まっていた。
 この様子を一般参加のMさんは進路でない方向に進んでいると声を上げて指摘していた。これまでの学習によって、しっかり読図ができていることが確認でき、非常に良い成果であると感じた。
◎  地図を出すときは国土地理院を開いて出す。
◎  尾根道を歩く時、基本は背骨を歩く。左右両側の景色、地形がわかり、判断しやすい。

サークル員も一般参加者もしっかり読図学習ができた山行でした。
奥西さんはじめ各班のリーダーのみなさん、ありがとうございました。




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