北海道山行

山行日 2017年6月29日(木)~7月8日(土)
目標山域 トムラウシ山、十勝岳、富良野岳、芦別岳
目的 北海道の山に登り、花を愛でる。会員相互の親睦を深める。
参加者 CL福島亮、松山、竹田、大森行、大森照、福島緑、那波、佐竹
報 告
6月29日(木) 午後8時30分 福島車、大森車の2台の車に分乗して宇治・城陽を出発。名神多賀SAに集合し、敦賀港へ向かう。
6月30日(金) 午前0時30分敦賀港出港(新日本海フェリー) 午後8時30分苫小牧東港到着。
勇払のビジネスホテル「はちのへ」泊。近くのコンビニに酒・ビール等を買い出しに行く。
7月1日(土) この日はトムラウシ山麓の東大雪荘への移動日。7時ホテルで朝食を食べ、8時出発。沼ノ端西ICから日高道に入り、苫小牧東から道央道を走り、千歳恵庭JCから道東道に入り、十勝清水ICで高速を降りる。根室本線十勝清水駅近くの観光案内所で情報収集。この日のホテルに行くまでに時間があるので、どこかへ行こうということで、サクランボ狩りの所へ行くことにする。途中からダートの道を走りサクランボ狩りの所に着くが、一人1500円するので、高いからやめて傷物のサクランボ2パック買って、ホテルへ向かうことにした。途中「ドライブインいとう」でとんかつの昼食。国道718号線を走り、十勝ダムの堤防近くで休憩し、東大雪荘へ向かう。数キロ手前からダートになりガタガタと走って国民宿舎東大雪荘に到着。男女別に部屋に分かれしばらく休憩した後、男3人でトムラウシ短縮登山口まで偵察に行く。
 翌日の天気が思わしくないため、どうするか協議。翌々日の天気が回復に向かうなら延期にするか天気の様子を奥西さんにメールで相談する。
  結果、明日は中止し、明後日に登山することに決定。
7月2日(日) 停滞日、宿の近郊は曇り、足慣らしを兼ねて短縮コース入口までの林道を歩いてみる。全部歩くと往復4時間ほどになるので、大森行が車を取りに戻ることに。しばらく歩くと雨が降りだし戻ることにして、車を待つ。大森車が来たのでそれに乗り、全員で短縮登山口まで行く。
宿に確かめると翌々日も部屋が取れるとのことで、元の予定では明日登って泊まり、明後日移動日の予定であったが、長時間の登山の後の車移動はしんどいということで、日程変更し、3日(月)に登りもう1泊して4日(火)に十勝岳温泉に向かうことにした。翌日にそなえ、早く就寝。(亮)


トムラウシ山 2141m



山行日 2017年7月3日(月)  【天候】晴れ
参加者 CL福島亮、SL松山、記録竹田、大森行、大森照、福島緑、佐竹
行動記録
 3:00 東大雪荘を車で出発
 3:50 短縮コース登山口駐車場出発、先行の2人組が熊が目の前を横切ったと止まっている、我々が鈴を鳴らしながら先行するが登山道に生々しい熊の足跡が結構大きい、注意深く進む
 4:15 短縮コース分岐
 5:12 カムイ天上と進むが足元はどろどろの悪路、前を向けば蚊の大群、虫よけスプレーして歩く。
 7:20 雪渓のコマドリ沢出会いまで沢を下り前トム平まで登り返す。
 8:37 トム平稜線に出てやっと岩稜帯のトムラウシ山頂が見えた。
 9:30 トムラウシ公園を通過しお花畑で休憩、ハクサンコザクラ・ハクサンイチゲ・キバナシャクナゲ・ツガザクラ・チングルマなど咲いていて途中でコマクサも発見しました。



10:55 トムラウシ分岐通過、最後の急登をひと登りして
11:40 トムラウシ山頂着やったー、長かったー、360°展望、北に一年ぶりの大雪山旭岳、南には明日登る十勝岳が見える。
12:05 集合写真撮り、昼食を食べ て惜しみながら下山、十勝岳方面 ガスで見えなくなる。
13:45 トムラウシ公園通過、ガスでトムラウシが見えない。
14:25 短い岩場とケルンを通過し前トム平に、最後にトムラウシ山を見たかったが、ガスで見えず残念、コマドリ沢へ下る。雪渓を女性がザックカバーで尻セードーするがうまく滑れない。
雪渓で奇麗になった登山靴がまた悪路でドロドロになる。
17:45 カムイ天上で宿に安否確認と到着時間の電話をする。
18:15 短縮コース分岐、この先朝熊が出たので皆で手をたたいたり大声を出したり、森の熊さんに出ああったを歌ったりー出会いたくないです・・・疲れているので半分やけくそです。
18:45 やったー、ホッとして短縮コース登山口駐車場着
33.400歩、20.4km、約13時間歩行は今までの最高記録です
19:15 宿に到着、風呂に入っている時間が無いので食堂へ直行、ビールで乾杯おいしかったー、食事を済ませお風呂に。

疲れた体に温泉が気持ちよくこんなにお風呂が気持ちいいのは初めての気がしました。皆様お疲れさまでした。

 7月4日(火) 
トムラウシ登山翌日。前日の疲労が激しい人はゆっくりすることにし、福島亮、竹田、佐竹が十勝岳に登るために朝4時にお弁当を持って先行出発。残りの7人はゆっくりして、十勝岳温泉で合流することに。先行組3人は朝4時に出発し十勝岳登山口を目指す。トムラウシ山と十勝岳は稜線続きだが、登山口は反対側なので、グルッ遠回りすることになる。来た道を新得まで戻り、国道38号線を狩勝峠を超え富良野を目指す。早朝なので、道はすいており、快調にドライブ。時折雨が降る中走っていく。途中コンビニで食料調達し、十勝岳登山口の白銀荘に7時30分到着。しかし、小雨が降っており、天気予報も思わしくないため車中で待機するも、その内にみんな」寝てしまった。1時間後に目を覚ますと激しい雨、行かなくてよかったと思った。
 まだ9時過ぎなので富良野に戻り、中富良野町営ラベンダー園に行くことに。ラベンダー園を散策し、その中の2等三角点北星山(標高308.5m)に登頂。のんびり昼食。みんなで食べるためにメロンを買い求め、次の日のためにスーパーマーケットを下見して、宿泊先の十勝岳温泉凌雲閣へ向かった。午後3時に宿に到着。(亮)

 居残り組はゆっくり朝食をいただき、道中○○ファームでいちご狩り。園内のものは何でもどうぞ!何時間でもどうぞ!と言ってもらいおなか一杯になるまで苺をぱくぱく。ハスカップやアスパラ、キャベツも試食。素敵な女性オ―ナーにアイスクリームまでごちそうになった上、お漬物や自炊の日用の新鮮野菜の数々まで分けていただく。身体も心も満たされて今夜の宿へと向かう。先行組の少し後に宿に到着した。(緑)


十勝岳 2077m

 
山行日 2017年7月5日(水)
参加者 CL福島亮、SL松山、大森行、大森照、那波、竹田、福島緑、佐竹(記録) 計8名
コース 行程  宿 5:35→吹上温泉駐車場5:46着 5:52スタート→雲ノ平分岐6:53着7:00発→昭和噴火口→十勝岳頂上10:15着-10:45発→上ホロ小屋11:45着-11:55発→上ホロカメツトク山12:15着-12:22発→上ホロ分岐14:10→上富良野岳14:45十勝岳温泉登山口15:25
報告
前日は雨になり、一日休養をおいてのスタートとなった。
大森号に8人乗り、白銀荘まで移動。十勝岳一周のコースをとる。
なだらかな道を途中、渡渉して少しずつ上がっていく。溶岩の道にシモツケの白い花が目につく。小鳥の声もおはようと迎えてくれる。



1時間ほどで雲ノ平分岐に着く。左望岳台、右十勝岳の標識あり。ちょっと朝食休憩。
だんだん霧が出てきて見晴らしがきかなくなる。ガレ場を黙々と歩いて行く。昭和噴火口あたりから晴れてきて見えるようになってきた。エゾツガザクラやシモツケソウが目を楽しませてくれる。強い風を感じる。
10時15分、頂上着。展望良く、集合写真を兵庫からの登山者に撮ってもらう。ゆったり360度の展望を楽しむこと、30分。



南西に帰路をとる。右からあったかい風やつめたい風が肌を通り抜ける。だんだんまたガスが出てきて、視界がきかなくなる。三段山への分岐は進入禁止になっていた。上ホロ避難小屋手前で、女性3人花摘みにいくが、すぐの小屋にトイレがあった。ここからハイマツ帯になり上ホロカメツトク山に岩場を上がっていく。チングルマ、キバナシャクナゲ、エゾクザクラの花が見られる。霧の中、上ホロカメツトク山に到着。



見晴らしなし。ここから下山道に入る。ハイマツ帯を下りていくと雪渓がある。火山帯の赤土のガレ場を下りていく。雪渓の中を下りていくが、途中から川といっしょになり、雪を崩さないように、気を使いながら下る。やっと富良野岳との分岐についた。そこには訓練を終えたレスキュウ隊の方々が休憩しておられた。富良野岳からの多数の下山者ともすれ違う。だいぶ下って、やっと一休憩。川を渡って、後はなだらかな道を十勝温泉へと向かう。       (千)
(行動時間 休憩含め 約9時間半)

福島、大森は吹上温泉に車を取りに行き、戻ってみんなを乗せて、今宵の宿富良野麓郷の星人の宿ペンション和田へ行く。朝食のみなので、途中焼き肉用の十勝牛を買い出し、宿で調理、酒も持ち込みOK。楽しく夕食を取る。(亮)


芦別岳 1726m

山行日 7月6日(木) 晴
参加者 この日も前日の疲れが取れず、山行は那波、福島亮、佐竹の3人となる。
報告
 5:00 宿を出発 ― 新道登山口まで車で移動 ― 5:30 到着
 5:50 登山口を出発。登山口は背丈以上の柵が張り巡らされており鎖を外してコースに入る。「クマ出没注意」の看板がある。鬱蒼とした森の中の登山道は静かでクマが住んでいそうな雰囲気である。40分ほど歩くと木に「呻吟坂 序曲」と書かれた板が括りつけられている。どんなにきつい坂が待ち受けているのかと身構える。登山はこれからなのだ。早速急登が始まったが十数分で終わる。しかし、進むと第一楽章~第二楽章~フィナーレへと延々と登っていく。標高差1401m。まだまだだ。



 6:50~
  6:55
休憩。水分補給。20分ほど歩くと、白樺の木立と、新緑のコントラストが初夏のよう。北海道だ。しかし、視界はゼロ。
 7:35 見晴台に着く。霞んでいるが、ようやく木々の切れ間に富良野の田園風景が見えた。鶯谷まで2,7kmの標識。登山道に青みがかった太い10cmほどの熊の糞?発見。数時間前?ここにいたのだ。リーダーが鈴を大きく振りながら歩く。
 8:25~
  8:35
鶯谷到着。地形は谷ではない。森は白樺からダケカンバの新緑になる。鶯谷を過ぎると尾根は細くなり、足元を見ると、右側がスッパリ切れ落ちているところが続く。気を付けて歩く。マイズルソウ、シラタマソウ等の白い小さな花が其処かしこに咲いている。シラタマソウは、スズランの花に似て何ともいえずかわいい。そして、またまた熊の落し物!クマが近くにいるのか?緊張する。また、鈴を大きく鳴らして歩く。
 9:28~
  9:35
半面山到着。春霞?の中に、富良野平野に富良野岳が一望できる。クマよけの鐘があり、大きく鳴らす。雲峰山に向け歩き出して10分ほどで屏風岩が現れる。名前の通り扇の形をしている。道の両側は緑の草が連なりまるでハイキングコースを歩いているような錯覚さえ覚える、気持ちの良い登山道である。ずーと続いていればいいのに500mほどで終わる。雲峰山への登りが始まると、お花の歓迎を受ける。オオカメノキ、ピンクのタニウツギ、ウコンウツギ等が咲いている。 初めて見るうす水色の小さな花をつけたエゾルリソウがあった。幸せ!
10:30~
  10:45
雲峰山到着。涼しい風が吹きホッとする。ここからも富良野平野が一望できる。雲峰山から下り、しばらくして斜面を横切るように登っていく。山頂までの道は、うす紫のチシマフーロ、シナノキンバイ、かわいい花つけたノビネチドリなどの高山植物が咲きほこっているかと思えば、クマザサに覆われ、歩きづらい個所になったりする。山頂手前、急登のガレ場になる。しかしゴゼンタチバナが所々に群生していて疲れを癒してくれる。



 
11:25 やっと芦別岳登頂!!ぐるっーと360度の眺望。上富良野町~富良野市の平地、富良野西岳から夕張岳までの夕張山系、夕張岳はかっこいい雄壮な山容を誇っている。登りたいと思う山だ。そして、ユーフレ本谷を直下に見下ろすことができる。そこにクマを発見。もそもそ動いている、しばらく動きを追っていたが、小さくて見えにくくなった。下山道から何m離れているのだろう。どうか登山道のほうに来ないように願った。単独の男性登山者が2名、夫婦1組が絶景を楽しんでおられた。私達も、写真を撮ってもらって、ゆっくり休憩。
11:55 下山開始。クマが登山道に現れないか、鈴を鳴らし、耳をそばだて、周りに気を付けながら下りる。クマザサに覆われた道は、足元が見えないから危ない。
12:32 雲峰山通過・・・
13:08 半面山。休憩。風があって涼しい。クマさんの落し物は4か所あったが、もう、鐘は鳴らさなかった。
13:55 鶯谷、休憩。少しおなかがすいたので小腹を満たす。
14:15 見晴台 芦別岳から最後の富良野平野を眺める。もうすぐゴールと思うのになかなか着かない。
15:30 やっと登山口に到着。天気が良くて、360度の眺望、その上たくさんの高山植物が咲き誇り、素敵な芦別岳登山でした。
熊の縄張りに侵入しているんだと思った山行でもありました。(那波)

その間、残留の5人は、花に囲まれたすてきなペンションで優雅にのんびり朝食。オーナーのお母さんが育てられたいろんな種類のお豆さんもたくさん分けていただきました。
その後、富良野でラベンダーを楽しんでいると真正面に芦別岳の姿が!!「あそこに3人いるんや!お~~い!!」 車は美瑛の丘へ。絵葉書の景色には少し早かったのですがそよ吹く風が気持ちよくこれぞ北海道を満喫。今宵の宿、コテージゆうゆうへと向かう。ここでは、いろいろとハプニング続出。(京都の精華高校の体験学習と重なったため我々は別館へ?牛舎の臭い?(>_<) 全室にクーラーを付け、洗濯機を回し、TVを付け、湯沸かしポットの電源を入れた途端ヒューズがとぶ(>_<) 古い形の給湯器風呂で熱湯(?)を浴びる(>_<) 給湯器の灯油が切れて突如水風呂となる(>_<) 夕食は本館までバス送迎(>_<)…でもまあ、若いご夫婦が一生懸命やっておられる姿に(しゃ~ないか、これも旅の思い出。)申し訳ありませんと千円ずつ引いてくださり、後日ミニトマトをどっさり送ってくださる。 私たちも友人のメロン農家さんからメロンを買って後日送っていただく事に。(緑)

夕食後:明日の富良野岳山行にて話し合い。十勝地方は連日30度の為、雪渓の状態が悪く雪解けで落下の危険があること、皆の体調も考え、事故防止を優先し富良野岳は断念。替りに苫小牧市内の樽前山に山行変更 (亮)


樽前山 1041m

山行日 7月7日(金)七夕  晴れ
報告 朝食時 偶然にも京都から来ている京都精華高校修学旅行生を見送る
富良野から樽前山へ向かう。占冠ICから苫小牧ICへ高速を走り樽前山登山口へ走る。最後数キロはダート。
11:10 登山口出発 緩やかな樹林帯が終わり、見上げると木陰はなしです。
気温32度ガレ場、丸太階段 15分位進む暑い暑い水分補給 後を振り返ると眼下に青々とした支笏湖が見える又左側には広大な樹林帯 太平洋からの風で気持ち良く歩ける。
この辺りからお花畑(タデ、しもつげ草等)が見られた。
5月~10月にかけて約80種類の高山植物が小さな花を咲かせるそうです。
11:55 分岐 (外輪山)西ピーク(1,8キロ) 東ピーク山頂(0、3キロ)。虫よけ対策の為全員がスプレーでカケ合う。ガレ場、硫黄の臭いの中を歩く。
12:10 山頂到着 周辺は(裸山)です。内輪には学術的にも貴重な{溶岩円頂丘(ドーム)}があり中より蒸気が噴出している。三角点を見ると三角点がかくれる位の虫の大群(ハエ位の大きさの虫)全員ビックリ集合写真もそこそこに立ち去るが服装には数匹の虫をつけたまま下山5分位歩きお互い虫とりの為10分時間を取る。
下山開始~ 932コル(13時)~風不死岳分岐(通過)登山口到着(14時) 登り1時間~下り2時間でしたが暑い山行でした。

北海道山行を計画、実行してくださったリーダー、同行してくださった皆さん、有難うございました。我儘もいっぱい言いましたが、心良く許してくださった。納得のいく山行でした。船旅も楽しかったです。  記 大森

下山後苫小牧市内で入浴。イオンでお土産を買い、回転寿司で夕食後苫小牧フェリーターミナルへ。
23:30 出港 フェリー内でビンゴや映画などを楽しみながら敦賀港に翌日20:30着。北陸・名神を通り宇治・城陽へ無事帰着しました。(亮)

 登りました!!   トムラウシ:十勝岳:樽前山
体力的に不安だらけの今回の北海道山行。登ってきました。目標としたトムラウシ 十勝岳 天気が私を応援してくれました トムラウシでくたくた、へろへろ、次の日に十勝はとてもじゃないがアウト!しかし雨!私にはラッキー。素敵な女性にも会え勇気をもらって次の日十勝岳挑戦。天気好素晴らしい展望に大満足ぐるーと廻ってお花畑を満喫夏山を楽しみました。温泉良し、ペンションでの人との出会い。山だけでは無く沢山の出会いに大満足でした。なによりも仲間のおかげで「トムラウシ むりむり」と私の頭から外していた山に登れた事皆に感謝です。ありがとうございました。楽しかった!                
                                                       感想 松山春美



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