岡山県の山旅

山行日 2017年8月31日(木)から9月3日(日)
参加者 CL花折、奥西、花折w、網岡w   報告:奥西
報 告
当初の計画では、北アルプスの奥穂高岳南稜登攀とその近くにある畳岩の登攀に行く計画であった。しかし、台風15号が日本の東の太平洋上にふらふらと近づいてきて、天候がだんだん悪化してきた。初めは、あまり影響はないだろうと考えていたが、出発数日前には、中部山岳地帯にも影響が出てきた。今回もバリエーションルートを登るから、天気が崩れると登れない。なので、断念して、比較的天気が良いだろうと思われる西日本の山に登ることになった。岡山県の山を3日間登ったが、この辺りも天気の方はあまりよくはなかった。台風が影響しているような天気がずっと続いた。
8月31日(木)  花折車が、20時30分、奥西宅、21時、網岡宅により、4名乗車して出発。23時30分ごろ、岡山県西粟倉村の道の駅「あわっくらんど」に着く。ホテル「花折」で泊。

9月1日(金) 後山~駒ノ尾山山行
 後山1345mは岡山県の最高峰の山で、駒ノ尾山と合わせて登ると楽しい山行が組める。
 後山の中腹にある奥ノ院(行者本堂)は、現在でも女人禁制の地であり、女人堂から奥へは女性は入れない。
 8時31分、後山キャンプ場の広い駐車場に車を止めて、出発。車道をちょっと下ると登山口。そこに、船木山まで60分の標識。何かの闘争心に火がついたか、先頭を行く花折敬さんの足が猛烈に速い。みんなも黙々と文句も言わずに後をついていく。道は、最初は渓流沿いを登って行く、やがて、急な尾根道を登るようになる。ろくに休憩も取らずに登って行くと、やがて道がなだらかになり稜線に出る。右に折れるとすぐに船木山1334m。結局、稜線までは1時間6分、船木山までは1時間20分かかった。花折敬さん「1時間ではだれも登れへんで。」
 後山へは、いったん下り、登り返すと着く(10時12分)。山頂には小ぶりの祠がある。この時は晴れていて周りの展望が良い。



次は駒ノ尾山に向けて歩く。下山路の分岐に戻り、ずっと先に見えている駒ノ尾山に向かう。いったん150mほど下るが、後はなだらかな道が続いている。自然林の中の気持ちのよい歩きが楽しめる。相変わらず、花折んの足取りは早い。山頂直下では走っている。どうなっているの?我々はあきれ顔。そのため、遠くに見えていた駒ノ尾山があっという間に近づいてきた。山頂直下には立派な避難小屋がある。11時17分、駒ノ尾山1281mに到着。後山から52分の行程であった。


           駒ノ尾山に向かう                          駒ノ尾山山頂

山頂には環状列石を思わせる石が配置されている。これはいったいなんなんだろう?
17分休憩の後、11時34分出発。同じ道を戻り、12時10分、分岐、後は下り一方の道を、ほとんど休憩も取らずに下る。12時59分登山口に着く。約4時間30分の行程であった。
この後、近くにある東粟倉村の「愛の村パーク」の温泉に入り、奈義町の観光案内所や公共施設のある広い駐車場で泊。 スーパーで仕入れた豪華な食材で宴会。

9月2日(土) 那岐山~滝山山行
那岐山は、らくなん山の会の山行で、数年前、雪の時期に来た。駐車場では、ほとんど雪がなかったので、ワカンを置いていったが、登るにつれて雪が増え、深い所では腰までの雪があった。登るのに苦労したが、道のついていない雪原をラッセルして登る喜びも味わった。また、数年前の年末、一人で、滝山の西にある広戸仙(爪ヶ城)1115mから滝山まで歩いた。その時は、雪は20cm程度あった。
今回、那岐山から滝山まで歩くと、一つにつながることになる。
8時15分登山口発。今回はBコースから那岐山に登り、そこから滝山まで行き、同じ道を戻って、Cコースを下るということにした。
Bコースは、はじめ谷沿いを登って行く。5合目、8合目と過ぎ、やがて斜面を登って行くと稜線に出る。標識には「頂上まで500m」と書いてあったが、意外と遠い。9時50分到着。1時間35分の歩きであった。


那岐山山頂

那岐山は1250m。鳥取県と岡山県の県境にある山である。今日も、昨日ほどではなかったが、花折敬さんの足は速い。結局一度も休憩をとることなく、頂上についてしまった。まあ、トレーニングを兼ねていても良いが。
次は滝山を目指す。少し下ると立派な避難小屋がある。さらに行くと、トイレのある小屋もある。この辺りは高原状になっていて、開放的な気分になる。滝山へは、小さいピークを3つほど越えて行く。自然林の所もあるが、笹原が広がっていて、見通しは良い。ここからは、遠くに滝山の頂が望まれる。
道はよく整備されている歩きやすい道である。昨日の後山は、我々だけの静かな登山であったが、今日は土曜日なので歩いている人が何人もいる。網岡国さんが、急にびっくりしたような声を上げ後ずさりする。何事かと聞くと「へび」を見たという。恐いのなら見なくても良いのに、よく見つけるものだ。私が見る数の3倍ぐらいは見ていそうである。私なんぞは、蛇を怖がってびっくりして声を上げる網岡国さんの方が怖い。
そんなこんなでとにかく一心に歩いて滝山に着く。山頂には展望台があり、奈義町の街が直下に眺められる。

             滝山山頂                         滝山から那岐山方面に戻る

11時7分に滝山1197mに着いたので、那岐山から1時間17分の歩きであった。展望を楽しんだ後、同じ道を戻る。Cコース分岐に13時42分。展望を楽しむために休憩。Cコースを下山。途中、大神岩を経て、登山口に13時50分着。5時間35分の行動時間であった。
日帰り温泉で入浴し、中国自動車道、院庄IC近くの道の駅「久米の里」泊。いつものように夕食はスーパーで仕入れた食材で宴会。

9月3日(日) 櫃ヶ山~五輪山山行
当初計画では、櫃ヶ山から星山まで縦走し、同じ道を戻る予定であった。しかし、行ってみると星山まではかなりの時間を要するし、帰る日でもあったので、途中のピークがはっきりして、そびえている五輪山959mまでとした。
櫃ヶ山954mは、湯原温泉郷の南にある山で、温泉から旭川沿いに国道を南下すると、20分ほどで、櫃ヶ山登山口の大きな看板のかかっている所に来る。もう10年以上前であるが、妻と2人で櫃ヶ山に登ったことがある。
8時15分登山口発。初めは車道を歩くが、やがて山道に入る。道はトラバース気味に登って行く。どうも踏み跡が薄いところがあり、あまり登られていないようである。5合目に来ると尾根筋を登ることになるが、その手前で、突然「ウオー」という大きな叫び声が聞こえる。いったいなんだ。10mほど先に黒い姿。熊だ。先頭を歩いていた花折忍さんが見る。熊が先に我々を見つけて、威嚇のために声を上げたようである。左から右へ横切って行った。それからは、頻繁に大きな声を出したり、笛を吹くようにする。
やがて急登に差し掛かり、踏み跡は薄いが、周りはお花畑になっている。フシグリセンノウ、タカネナデシコ、マツムシソウなどの花が競演している。やっぱり花があると心が和む。


櫃ヶ山山頂

ここを過ぎると間もなく櫃ヶ山954m山頂である。9時34分着。約1時間50分の歩きであった。20分ほど休憩。不思議なことに、ここまでの道は、刈り払いは行われず、歩きにくいことこの上なかったが、ここから五輪山までは(たぶんもっと先も)刈り払いが行われ歩きやすかった。いったいどうなってんのかと、思った。
五輪山に向けて出発。いったん下る。途中下山路を分けてなおも進む。2つ目のピークが五輪山で、急登をひと登りすると着く。10時33分着。
今回の最後のピークを楽しみ下山にかかる。途中、大庭皿という廃村を通過し、竜頭の滝を見学し、12時9分下山。駐車場までは、ごくわずかで戻れた。4時間24分の行動時間であった。
この後、湯原温泉に入り、帰京。
いつものことながら、花折夫妻にはお世話になりました。



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