個人山行 四国 石立山 1,708m

山行日 2017年10月7日(土)~9日(月・祝) (登山は8日)
参加者 らくなん山の会:網岡m、網岡w、  明峰労山:花折m、花折w  報告:網岡m
山 域 四国徳島・高知 海部山地
報 告
10月に入り毎日雨が続いている中、当初計画していた妙義山への山行は天候不良と判断し、晴れが予想される四国方面に行先を変更し、色々と調べた結果あまり馴染みはないが四国では最も厳しい山という文字が目に留まり、ネットの情報で調べてみると上級者レベルの興味深い山であると判断し、この山を目指すこととした。
ネットの登山ガイドによると厳しいとされる東赤石山がレベル47で笹ヶ峰が45、三嶺山が45、という表示の中、石立山は体力度4、危険度4の高い評価で、総合のレベル65と断トツの厳しさとあるものの、1,708mと三嶺山より低い山にも関わらず、何をもって高い難度を付けられているのかわからないまま、山行を実行することとなった。



徳島県と高知県にまたがる国道195号線の四つ足峠の北に位置する石立山は全体が石灰岩で構成された岩の多い山で、しっかりした稜線が鮮やかな男っぽい山という感じです。
7日の夜に京都を出発し、日付が8日になる頃に国道沿いの道の駅紅葉川温泉の駐車場に車を止めて仮眠をとり、翌朝5時起きしてまず下山地点の日和田登山口に移動用の自転車(花折さん)をデポし、全員で別府(べふ)峡登山口の駐車場に移動して早々に登山の支度をする。駐車場は広いが車は私たちの他に1台地元の車があるのみなので、やはり人気のない山であると感じる。


赤い吊り橋を渡るとすぐに急な登山道 が始まり、一気に高度を上げていくことになる。
一般的に急斜面の登りはつづら折りと言われ、徐々に高度を稼ぐのではあるが、この山の場合は累積標高差1,400mを4時間の予定で登るとすれば結構厳しい。



ザレ場のトラバースも厳しいし、岩場の登りも結構疲れますが、痩せた尾根道なので一歩間違うと怪我では済まないようなルートです。後でわかったことですが、このルートでは近年で5人の方が滑落して亡くなられたそうで、不思議なことに全員女性だそうです。理由は良くわかりませんが、ルートを登りに使うか下りに使うかで、ルートの危険度がかなり変わってくるといわれています。このことが四国で最も厳しいと評価される事になったのではないでしょうか、ただ、足に自信のある人は日の厳しさに是非挑戦してみても面白いようにかんじました。
ヤマップには、「健脚さん、四国で一番厳しいでも素晴らしい石立山」という見出しで投稿し、只今37個の「いいね」をいただきました。
紅葉は少し始まったばかりですので、11月初旬頃が見ごろになるのではないでしょうか。
石立山頂上まで20分というところで荷物をデポして、1700mにある捨て身岳と言われる岩場がこのルートの最大の見せ場で、ヒヤリとどきどきの入り混じった岩ルートをたどって、少し色づいた頂上に立つと、気分爽快。



石立山の大半が石灰岩でおおわれているために、岩場やルート上に現れている石は白くそして割れやすくなっているので、下りは足の置き場を間違えるとすぐに岩がはがれてしまい、滑ってしまうので注意しながらの登り下りの岩場となっている。



10月上旬なので紅葉はまだまだですが、頂上付近は1,700mという高度のおかげで色づく木もところどころに有りますが、やはり見ごろにもう一度訪れてみたいと思わせられる絶景ポイントでもあります。





もうすぐ頂上とは言うものの、花折夫妻は名うての山男と山女で国江も健脚の中でただ一人レベルの劣るわたくしが、遅れながらも何とかここまで付いてきましたが、頂上を目前にしてやはり足に来てしまい、景色を幸いに休むことにしましたが、メンバーの力量が大きく違うので、私がいなければ30分位は早く頂上に着いたのではと思われます、花折さん申し訳ありませんね。
とにかく3人はすごい健脚で、どんどん登っていきますがこのあたりは四国の山にしては笹はなく自然林に囲まれ、見晴らしの良い広場風の所もあって、天候が良ければ頂上でゆっくりくつろげるスケールの大きな山と言えます。
今日は曇りではありますが、とにかく登山者の姿が少ない山ではあります。
何時ものごとく、休憩もそこそこに下山することにしましたが下りるルートが分かりづらいものの、花折さんの経験では下りはここだとすぐに見つけて、読図かと思いきやどんどん歩いて「下り見つけたよ」の声で全員感心する。
山の経験豊富な花折夫妻はこうしてどんどん山を制覇していくのだなあと思わされました。下りに入り、楽々のルートかと思いきや少し下っては岩場の登りも下りも現れて、石立山全体が石灰岩の岩山であると思い知らされました。本来岩の多いところではストックは不安定なので使わないのがセオリーですが、花折さんと国江は器用にストックを使って下っていく。又、下りのスピードの速いこと、困ったものです。





私は下りが好きでほとんど休むことなく動けると自信はあるのですが、この山だけは厳しさが違うようで、とうとう下りでも休憩をお願いして、足を休ませることにしました。
ようやくの事で下山できましたが、見えてきたのはたった一軒だけの民家があって、そのためだけに立派な道が整備されていました。
四つ足トンネルまで下りてきて来て、あらかじめ隠しておいた自転車で車を置いてある別府峡まで5キロほどありますが、元気な花折さんが取りに行って下さいました。
その後高知迄車で移動し、翌日は高知の観光としゃれこみました。
但し、宿泊は連休でどの宿も満室なので、仕方なく高知駅前の駐車場に一日800円での車中泊としゃれこみ(花折さんの車は4人用のキャンピング仕様です)、その代わりに豪華な食事をして、高知の夜を楽しみました。
たまには山ばかりではなく、観光を織り込んだ山行もいいものだと感じました。
どうしても、有名な山に惹かれますがまだまだ知らないけれど、魅力ある素晴らしい山が沢山あるのではと思いました。

健脚である皆さんも 是非石立山に挑戦してください。



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