余呉トレイル 上谷山 1196.7m

山行日 2018年3月17日(土) 天候:穏やかな晴れ
目 的 余呉トレイルコースにある雪の上谷山に登るとともに、会員の交流・親睦を図る。
参加者 CL:前川、SL:網岡w、運転:網岡m、記録:奥西
コース 5:00 奥西宅出発 - 7:15 福井県南越前町広野の広野ダム
近くの浄水場前に駐車 標高250m- 7:35 出発 - 8:05 衣服調整 - 8:45 標高630mで休憩 - 9:07 標高726m通過 - 9:35 標高860mで休憩 - 10:20 手倉山(1037・1m) - 11:30 上谷山(1196・7m) - 1082mピークで休憩 - 13:35 休憩 - 14:35 駐車場着
報 告
 らくなん山の会の今冬の雪山山行も上谷山で終わり。結論を先に言えば、最後の山行にふさわしい素晴らしい山行になった。 網岡車で午前5時に出発。順調に目的の駐車場所に到着。すでに3台の車が止まっている。多分同じルートを登っているのだろう。 1週間ほど前には雨の予報であったが、1日雨が早まり、当日は本州に高気圧の中心が進出してきて、申し分のない「山日和」になった。 雪はというと、今冬は、福井県の道路で3日間も雪で閉じ込められたように、道を除いて、周りはまだ雪で真っ白である。 今回のルートは、バリエーションルートであるが、冬にはよく登られているようである。地形図を見ても、手倉山経由で、登りやすそうな明確な尾根が上谷山へ続いている。下山は、谷を挟んで西側の尾根を降りるが、この尾根も、最後の標高差200mを除いては、なだらかな尾根になっている。
 7:35出発。すぐに舗装道が終わり、尾根に取り付く。踏み跡がありそうななさそうな、雪がまだらに残っている尾根を登って行く。まだ冬の服装で歩くので、穏やかな天気ではすぐに暑くなる。衣服調整で休憩。
 700mを越える辺りからは、斜面に、雪が全面におおうようになってきた。雪は固くアイゼンを付けて歩いたほうが良いぐらいであるが、我々には今のところ必要がない。先行者2名のアイゼン跡はあるが。
 もちろん樹林の中を登っているのであるが、途中からブナ林になり、標高が800mを越えたあたりから、枝に樹氷がつきだし、枝いっぱいに咲いた純白の花の中を歩いているようになり、感動の声をみんながあげる。何枚も写真を撮るので、歩みがゆっくりになる。また、樹林を通して、三周ヶ岳方面の真っ白い山並が見え隠れする。 上るにつれて、樹氷の幅は2cm、3cmと成長し、5cm位のえびのしっぽを付けるようになってくると、枝がふわふわの純白のワタで覆われているように見え、青空の中に何とも美しい光景を出現させてくれた。
 雪が締まって歩きやすいとはいうものの、急斜面になると、靴の先が2cm程しか雪に食い込まないので、なかなか厳しい登りになる。 手倉山の手前で、単独登山者に追いついた。広い手倉山のピークをいったん下り、次のピークを登ると、頂上は近い。しかし、左側の斜面で、雪が崩れ始めている所に来ると、雪庇を踏み抜くといけないので、慎重に歩みを進めなければならない。最後は、上谷山に続く緩やかな広い斜面を一歩一歩歩いていくと、一番高い所に来る。ここが上谷山1196・7mであるが、標識があっても雪の下。
山頂からの景色は、青空のもと遮るもののない好展望。白山は、その名前の通り、全山真っ白の姿を青空に屹立し、振り返ると、琵琶湖の竹生島も見え、伊吹山から、金糞岳、横山岳などがまだ白い姿を見せている。
 上谷山からは、昨年に登った音波山へ稜線が続いている。 冷たい風が吹き上げてきたので、下山方向に下り、そこでゆっくり休憩。 持ってきた奥西の食料が、ザックにないことに2回目の休憩のときに気付く。1回目の休憩で地面に置いたままにして、忘れてしまった。心優しいみなさんに恵んでいただいて、ひもじい思いはしなかったが、最近物忘れが多い。食料はというと、下山して車を開けると、1回目の休憩場所ではなく、そこに鎮座していましたということ。
雪山の尾根の下山は、どこでも歩ける分結構難しい。しかし、今回は天気が良いので先が見通せることと、両脇が谷に挟まれた尾根を下るのでどこかへ行くことはないことと、北方向へ一本調子で下っていることと、先行者のアイゼン跡があり、かなり正確に下っておられるので、大きな間違いはない。しかし、尾根は広いので、慎重に下る方向を見極め、コンパスで方向を確認しながら下りる。



 集落や道が間近に見えるようになり、あと標高差200mほどで下山というところで、斜面は急降下になり、雪も少なくなる。あと100mというところで、少ない雪の上についていた踏み跡が突然になくなる。川の音が聞こえているが、道らしきところは見当たらないので、降りられそうなところを選んで、ゆっくり慎重に降りるしか仕方がない。何とか川のほとりまで降りるとホッとした。橋もかかっていて、渡れば集落。
 地図を見ていると、累積標高差が1200mはありそうだし、雪の状態によれば、ずいぶん時間がかかり、頂上にたどり着けないかもしれないと思っていたが、すべてが順調に行き、登り4時間、下り3時間、計7時間の行動時間で行くことができた。
  網岡修さん、車の運転ごくろうさんでした。



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