東北山行 そのⅡ

4月29日(日)     岩手山 2038m
コースタイム 4:50 起床 ~ 6:40 登山口発 ~ 7:17 0.5合目 ~ 7:30 1合目 ~ 8:50 5合目 ~ 9:28 6合目 ~ 10:05 8合目避難小屋 10:23 ~ 10:45 不動平 ~ 11:00 右周りで稜線に、猛烈な風で退却 ~ お釜の下山路に戻る。協議の結果、左回りの、お釜の内側の雪渓上についている踏み跡は風がないと判断し、頂上へ 11:28 ~ 11:40 岩手山頂上・強い風 ~ 12:17 8合目避難小屋 12:40 ~ 14:20 登山口
報 告
花折敬さんが、1~2か月前に肉離れを起こした足が治りかけていたのに、昨日の山行で、また痛めてしまった。今日の山行をどうするか本人に任せることにしたが、歩けないことはないということで、無理をしないで行けるところまで行くということになった。
コースは、馬返しコースをピストンする。出発前の雪の最新情報としては、8合目までは、夏道は雪があったりなかったりで、お釜は雪がないということであった。しかし、駐車場から見上げた岩手山には結構雪はついているが。
岩手山は100名山なので、さすが登山者も多く、駐車場にはすでに多くの車が止まっている。
岩手山は火山の山で、以前は登山禁止になることもあったが、今は登れている。標高は2038mで、盛岡市方面から見れば形の良い山容をしている。登山口は標高が600mちょっとなので、標高差1400mの登りということになる。
1合目までは、雪のない道をゆったりと登って行く。1合目からは間もなく雪が出てくる。踏み跡は、旧道沿いに濃くついているのでそれに従って登って行く。雪質はざくざくだが、ごぼごぼ入るほどでもないので、歩きやすいと言える。もちろんアイゼンはつけない。
4合目あたりから、岩場やザレ場が続くが、この辺りは雪が消えている。岩場の終わる6合目あたりから、再び雪の中を登って行く。こうして比べると、雪の中は歩きやすい。しかし、この辺りは、なかなかの急登が続く。
7合目あたりからは、傾斜は緩やかになり、やがて8合目の小屋に着く。大きな避難小屋があり、100名以上は泊まれる立派な小屋だ。
花折敬さんは、無理をしてはいけないので、ここで待機とする。
不動平へは、たらたらした道がついている。雪の中の踏み跡をたどると、ヤブに突き当たる。少し戻って道を見つける。この辺りに来るとけっこう風が吹いている。ザレザレの急登を登り、お釜の稜線に着く。強風が吹いているが、歩けないことはない。いったんお釜の中に入り、雪どけでぬかるんだところでは、靴がドロドロになりながら、そこを突破し、再度向かいの稜線に出る。何と猛烈な風が吹き上がってくる。少し進むが、吹き飛ばされそう。耐風姿勢をとっても吹き飛ばされそう。地面に出ている岩をつかんでやっと姿勢を保つ。こらあかん!戻ることにするが、20m~30m戻るだけであるが、恐怖であった。
数年前に、富士山事故の翌年に、残置された荷物を取りに富士山に行ったとき、宝永火口から稜線に出た途端、猛烈な風に見舞われた。地面に這いつくばって耐えた時と同じぐらいの風であった。風速は、数十mはあると思う。
お釜の下山口に戻り、そこに見えている頂上に行くかどうか思案。修さんは、足がつったと8合目まで下山することになった。
お釜の左回りの内側の雪渓上に踏み跡が見え、そこは多分、風は吹いていないだろうし、現に、そこを歩いている人は普通に歩いている。特に問題はなさそう。
頂上へ向け出発。風もなく快適に歩き、頂上着。しかし、頂上はやはり猛烈な風。早々に写真だけを取り、直ちに下山。


花折wさん、網岡wさん 初登頂

8合目に戻る。花折敬さんが、地元の若い女性から情報を仕入れていた。1合目まで雪が続いている雪渓があるという。下って行くと確かに、旧道から少し左側に、雪渓が続いている。多数の踏み跡もある。なかなかの急降下だが、我々にとってはありがたい。慎重に下るが、どんどん標高を下げて行ける。登山口を見ながら気持ち良く下って行く。1合目から下にも踏み跡があったので下るが、雪が消えて回りは、やぶ。右に行くと登山道があるので、少しのヤブ漕ぎをする。8合目避難小屋から、1時間40分で下山。
登山口に戻ると、救急車と消防車が止まっている。話では、下山途中で、足を骨折した人がいるようである。ヘリコプターが飛んできて救助していった。事故を起こすと、自分も嫌だが、みんなに迷惑もかける。山は安全第一。
この後、スーパーで食料を仕入れ、温泉併設の道の駅「雫石あねっこ」へ。
温泉の湯は良かったが、多くの入浴者で混雑、閉口。夜はいつものように宴会。花折敬さんと奥西だけが酔っ払いです。



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