鈴鹿 高室山 高畑山

山行日 2019年4月2日(火)
山 域 鈴鹿山系 高室山816.6m 高畑山462m
参加者 CL:前川、SL:寺﨑、記録:奥西、奥田、石田、土岡、池上佐野、福島亮、網岡国
コース 佐目トンネル公園P 8:30 ~ 林道入口 9:00 ~ 高畑山462m 9:50 ~ 390mの峠 10:00 ~ 10:20 ~ 陣尾山(ヒヨノ)687・4m 11:30 ~ 陣屋12:00 ~ 12:20 ~ 丸山 ~ 高室山816・6m ~ 駐車場 14:30
報 告
4月に入って桜も咲いているのに、1500m上空でー6℃という真冬でもそう何回もない寒気が下りてきて、肌寒いを通り越した寒さになった。
そのため、800m程度の低山なのに、途中から積もった雪の中を歩くという雪山山行になった。
 7時過ぎに2台の車に分乗して京阪宇治駅前を出発。湖東三山スマートICで降り、滋賀県多賀町のR306号の佐目トンネル手前の駐車場に到着。
ここは佐目という集落で、神社の前にいた人の話では伊勢へ抜ける重要な街道であったり、明智光秀の名前が出てきたりなど、古くから続いている
歴史ある集落のようである。神社には数百年の杉の大木がそびえていた。
準備をして8時30分に出発。寒さは厳しいが、太陽は出ている。
 
 国道を2㎞ほど戻り林道に入る。標識はない。林道を上って行くと、右手の谷底にびっしりとミツマタが植えられている。満開の花を付けている。さらに歩いていくと、今度は歩いていく斜面全体がミツマタで覆われている。
壮観な眺めだ。こんなミツマタの大群生を見たのは初めてだ。以前はこの辺りで紙すきが行われていたのだろうか。
 やがて林道がなくなり、尾根に取り付き、鹿除けネットをくぐり稜線に出る。エアリアマップには山名の記入はあるが、ルートは示されていない。
すなわち、バリエーションルートである。普通バリエーションといっても、物好きな人が多いので、薄い踏み跡程度がある場合が多いが、高畑山、陣屋山、陣屋、丸山までは、ほとんど人の歩いた気配がない。まして、途中から10cm程度の雪で地面は覆われるようになって、すっかり雪山になり、踏み跡があっても消えてしまう。
 





 高畑山
 それに、いたるところに大量の倒木が横たわっていて、歩きにくいことこの上もない。このような状態が、丸山を過ぎ、林道に出るまでずっと続いた。
高畑山462mを過ぎ、開けた所に来ると、向かいに陣尾山(ヒヨノ)から丸山に続くなだらかな稜線が谷を挟んで見える。しかし、ここから陣尾山までの稜線を見ると、まず、急降下し、そのあと急登になっているのが見える。地図を見ても等高線が混んでいるし、実際にも、ものすごい急降下、急登であった。
慎重に、慎重に下り登り、やっと陣尾山(ヒヨノ)687・4mに着いた。山頂部はだだっ広い、山名板がなければ分からないような山頂であった。急な登りとの落差があまりにも大きい山頂であった。
 




 陣尾山
                    
ここから、陣屋まで下るが、広い尾根で、おびただしい倒木を右に左に乗り越えて行かなければならないので、SLの寺﨑は、慎重に方向を見定めて歩いていく。
陣屋という名前の付いた峠に到着。小さい祠がある。昔、陣屋があったという。近江平野から伊勢街道に抜ける重要な道だったのだろうか。
朝に晴れていた空も冬空に変わり、雪もぱらついている。寒い。丸山690mにたらたらと登り、少し下ると林道に出る。ここからは、標識は完備され、整備された道を高室山まで登って行くことになる。20cm程度の雪が積もった山道を登って行くと、間もなく高室山818mに着いた。
遮るもののない360度の好展望のはずが、雪のぱらつく冬模様の天気で、白いカーテンで遮られているようだ。写真だけ撮り、そそくさと下山。
下りの尾根も急降下であるが、幸いぬかるんでいなかったので、慎重に下りさえすれば特に問題はなかった。下りついたところが、駐車場の近くであった。
1000m満たない山で、こんな時期に冬山の気分が味わえ、バリエーションルートで緊張・慎重・考える・地図・地形を読み取る山行ができてよかった。



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