北海道の山旅 |
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山行日 | 2019年7月22日(月)~8月2日(金) |
山 域 | 神威岳、天塩岳、ニセイカウシュッペ山、石狩岳、アポイ岳、恵庭岳、 |
参加者 | CL:花折m、SL、記録:奥西、花折w、網岡w 計4名 |
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花折夫妻、網岡国さんと4人での北海道の山旅も今回で3回目になる。あと残り少なくなった奥西の「日本100名山」完登に協力していただくということで行った北海道の山旅であるが、2回目の2017年の夏の山行で幌尻岳に登り、100名山完登を成し遂げた。しかし、北海道にはまだまだよい山があるので、引き続いて北海道に行こうということになり、3回目の北海道の山旅が実現した。 | |
7月22日(月)の夜、花折車が奥西、網岡国さんをピックアップして敦賀港へ。 7月23日(火)0時30分発のフェリー(すずらん)に乗船して北海道に向け出発。20時30分に苫小牧東港着。道の駅「三石」泊。 |
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7月24日(水) 神威岳 1600m |
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コースタイム | 7:01登山口発 ~ 7:10渡渉 ~ 8:18休憩 ~ 9:30尾根取り付き 休憩 ~ 12:20 頂上 12:30 ~ 14:05尾根取り付き・休憩 16:00登山口着 |
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道の駅「三石」から、牧場地帯を過ぎると林道に入る。細いダートの林道であるが、こんな道に慣れている花折さんは、どんどん進んでいく。1時間以上走って、やっと林道終点の神威山荘(避難小屋)登山口に着いた。 神威岳は、標高1600mの300名山であるが、登るには困難を伴う。 登山届のボックスの中に、昨日登った人の記述があり、「山荘の近くを熊がうろうろしていたため、登山を中止した。」と書いてあった。さっそく身構える。熊対策は、十分にしてきたつもりである。まず、鈴、次に、笛[声も]、さらにクマよけスプレーを2個。まあ、こちらの存在を知らせながら歩いていくと大丈夫だとは思うが。しかし、恐怖心は沈殿している。 準備をして出発。入山者は我々だけのようである。少し行くと、熊の糞、新鮮な足跡。すぐに川に出合う。渡れるところがないので、靴を脱いで渡渉。川沿いの平坦な所を進んでいき、やがて渓流の中を歩くようになる。流れのないところをよって、何十回と渡渉しながら登って行く。岩が迫ってくるなどすると、川沿いの森を歩くこともある。 |
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薄い踏み跡があったり、なかったり、たまに、ピンクのテープが出てくる。目印になる。谷が幾つもわかれているので、スマホで現在地を時々確認しながら歩く。こんなルートに慣れていない人は、間違いそうなところはいくつもあるが、我々はほとんど間違えない。 尾根への取り付き点に来る。調べていた岩が目印である。 ここから800mの急登が始まる。今までの雨で道がぬかるんでいるので余計滑りやすい。それに背丈を越える笹が登山道を覆っている。まあ、笹はつかめるので、登りの手助けにはなる。 上り始めると、奥西の調子が悪い。足が重く、心臓がどきどきする。みんなから遅れる。こんなことは今までになかったことである。とうとう足も攣り出した。薬を飲み、要らない荷物をデポする。休憩を取り、再び歩き出すと、調子が元に戻った。何だったんだろう? 以後は順調に歩き頂上へ。 |
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神威岳 |
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頂上はガスの中、冷たい風も吹いているので、写真を撮り、そそくさと下山。同じ道を下り、山荘に着くと3人の男性。明日登るという。 宿泊は再び道の駅「三石」。隣りに温泉が併設されているので便利。 | |
7月25日(木) 観光、移動 |
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今日はカムイエクウチカウシ山へ1泊2日の登山日であったが、車の後ろのドアが開かない。荷物を取り出せない。ディーラーへ行き、調べてもらうと、紐が引っ掛かっていたということであった。相談をして、2つの泊を伴う登山は中止にして、日帰り登山にすることにした。 それで、観光に切り替え、奥西が行ったことのない「襟裳岬」に行くことにする。ほかの3人も記憶はあまりないという。突き出ているので、岬らしい岬であった。1軒しかない食堂に入り、昼食に花折敬さんと奥西は「うに丼」を注文したが、値段が髙い割にはウニの量は少なく、弾力がなく、期待はずれであった。テレビに出たと大きく宣伝していたが。 明日登る天塩岳に近い道の駅「とうま」に移動。5時間以上かかって到着。スーパーで食材を買い、ホテル花折で「宴会」の後、就寝。 |
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7月26日(金) 天塩岳 1558m |
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コースタイム | 6:52天塩岳ヒュッテの登山口発 ~ 7:22新道連絡路分岐 ~ 7:37山頂3.1㎞の標識 ~ 9:28前天塩岳山頂 ~ 9:45分岐・休憩10:01~10:46天塩岳 ~ 11:18西天塩岳ヒュッテ ~ 13:12登山口着 |
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この山も、登山口までダートの林道を30分以上も走らなければならず、大変である。天塩岳ヒュッテが登山口になるが、そこには広い駐車場、キャンプができる設備がある。車が1台止まっている。 最初は前天塩岳を目指す。川沿いを緩やかに登って行く。新道との連絡道を過ぎても、道は緩やかに登る。道が大きくターンするところで急登になる。かなりの急登を登ることになるが、標高は稼げる。 やがて樹林が切れ、ガレガレの急登を登って行くと前天塩岳に着く。ガレガレのところで、コマクサが咲いていた。白いのもあった。着いたときは雲が途切れ好展望であった。しかし、周りの山の知識がないので、山座同定はできない。 |
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(写真上:前天塩岳 下:天塩岳) | |
次は天塩岳を目指す。いったんコルまで標高差200m下るが、また同じだけ登り直さなければならない。コルで雨がぱらつき、カッパを着るが、間もなく止んだ。途中お花畑があり、美しさに感動するが、天塩岳頂上に着いたときには、すでにガスの中。冷たい風も吹きつけ、写真だけ撮って下山。なだらかな山稜を下って行く。振り向くと、ガスが途切れた時に、秀麗な前天塩岳、天塩岳が眺められる。やがて、西天塩岳ヒュッテ(避難小屋)に着く。2階建ての立派な小屋である。 | |
天塩岳 |
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丸山を経て、新道をさらに下り、連絡道に入り、谷まで下ると、朝の道に合流する。13時過ぎに登山口に着く。 この後、きのこの里「協和温泉」に入り、道の駅「旭川」へ 3度目の「旭川」なのと、街の中にあるので、近くに居酒屋がある。前回と同様、居酒屋「つぼ八」で宴会。 |
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7月27日(土) 洗濯と観光 |
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雨の予想なので、今日は洗濯と観光。朝早くにコインランドリーで洗濯。その後、道の駅のすぐ横の「旭川市博物館」を見学。「先住の民アイヌの歴史と文化」「厳寒を生き抜く動植物と人」「旭川市の歴史」「この辺りの地形」の展示などがあり、豊富で濃い中身であった。午後は、旭山動物園へ。多くの見学者に驚く。もちろん外国人も。2回目の旭山動物園であった。 再び道の駅「とうま」に戻り、宿泊。 | |
7月28日(日) ニセイカウシュッペ山1883m |
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コースタイム | 7:05登山口発=山頂まで5・5㎞の標識 ~ 8:20見晴らし台 ~ 9:40頂上着 ~ 11:52登山口着 |
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この山は1878.9mの山で、300名山である。層雲峡の北西にある山である。この山も登山口までの林道が長い。ガタガタの古川林道を13・5㎞も走って登山口に着く。すでに10台程の車が止まっていた。 はじめは、ほとんど平行道なので、降った雨が残っていて、道がぬかるんでいて、歩きにくい。やがて緩やかな登りになる。登って行くと急に視界が開ける。見晴らし台である。 |
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前方右に、大槍のような尖った岩がすっくと立っていた。道は、岩稜帯の急な登りになる。道端や斜面に、色とりどりの花が目立ち始める。頂上近くまで、さまざまな花が咲き乱れ、飽きることがない。前半部と後半部で、全然違う山に来ているように感じる。 | |
ニセイカウシュッペ山 |
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今回も頂上はガス、写真だけを取り、そそくさと下山。同じ道を戻る。 その後、層雲峡の「流星の滝」「銀河の滝」を見学して、北見市の道の駅「おんねゆ温泉」に泊を取る。近くのホテルで入浴。 |
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7月29日(月) 石狩岳 1967m |
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コースタイム | 5:57登山口発 ~ 9:07稜線に出る ~ 9:43頂上9:54 ~ 12:10登山口 |
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石狩岳は、石狩山地の主峰で1967mあり、200名山のひとつである。10時間はかかるだろうということで、いつもより早く登り始める。直通林道崩壊のため、迂回林道経由になり14kmも林道を走った。駐車場にはすでに数台の車。登山道は、最初は沢沿いの森林の中を進む。やがて渡渉点に来る。川に落ちないように慎重に渡る。 | |
さらに沢沿いを行くと、道は急斜面を登って行くようになる。斜上していくと、やがて細い尾根に出る。最初は緩やかな尾根も、やがて岩稜が出だし、急な登りになる。 途中、石狩岳山頂や音更山の山頂が見える。しかし、まだまだ遠い。 だけど、急な岩稜は、我々は得意な方なので、短時間で標高を稼げる。稜線に出ると、頂上へなだらかに道が登っている。しかし、稜線で見えていた周りの景色も頂上はガスの中。 |
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石狩岳山頂 |
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今日も、北海道の雄大は景色が山頂から眺められず。まあ、仕方がない。雨にも合わずに、無事頂上に立てたことで「良し」としよう。贅沢を言ったらきりがない、10時間近くかかると思い、身構えていたが、6時間30分程度で登山を終えることができた。今のところ、急登は、我々は強い! 糠平温泉の「糠平温泉観光ホテル」で入浴し、十勝平野に出て道の駅「ピア21 しほろ」泊 |
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7月30日(火) 移動日・観光 |
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今日は観光して、移動。午前中に、奥西が初めての釧路湿原に行った。 釧路市湿原展望台に車を置き、遊歩道を歩く。湿原が一望できるところがあった。次に、温根内ビジターセンターを見学し、遊歩道を歩いた。いくつか花が咲いていた。その後、池田町のワイン工場を見学。そして、買い物。 道の駅「コスモール大樹」泊。その中の、バスの待合所が、畳と長椅子があったので、花折敬さんと奥西はそこで寝た。 |
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7月31日(水) アポイ岳 810.5m |
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コースタイム | 7:25登山口発 ~ 8:34 5合目避難小屋 ~ 9:36頂上9:48 ~ 宝満お花畑 ~ 11:00避難小屋 ~ 12:04登山口 |
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当初の計画にはなかったが、花折さんが以前に登ったのと、苫小牧に帰る途中にあるのと、比較的登りやすいということで、この山に登ることになった。標高は810m。花の100名山として有名な山だが、宝満お花畑は、盗掘で、お花畑が消えていた。登山道沿いに、イブキジャコウソウとキンロバイはたくさん咲いていた。 また、この周辺はユネスコジオパークに認定されていて、環境保護の活動が活発に行われている。下山後、ビジターセンターでこの辺りの地形のことを学んだ。 |
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5合目の避難小屋までは、樹林の中を道がゆるやかに上っている。そこから上は、岩稜帯が出てくるようになり、傾斜も増してくる。2種類の花が頻繁に出てくる。 頂上に着き「九条タオル」で記念写真を撮っていると、「僕たちも九条の会に関わっています。」と声をかけられた。2人は、釧路の先生で、写真を一緒にとる。頂上はやっぱりガスの中、ただし樹林で覆われ展望はないが。 |
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アポイ岳山頂 |
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下りは、宝満お花畑コースを周回して下山することにしたが、お花畑は消えていて、何か損をした感じ。盗掘で、自然破壊をしてはいけない。下って行く途中にガスがとれ、海が見えた。ちょっとした喜びか!?4時間40分の行動時間だった。近くのアポイ山荘で入浴の後昼食。標高にちなみ810円のランチを頼む。ボリュームがあり美味しかった。 道の駅「花ロード恵庭」泊 | |
8月1日(木) 恵庭岳 1320m |
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コースタイム | 8:10登山口 ~ 10:12上り、下り道のある所 ~ 10:17第1見晴台 ~ 10:45第2見晴台(8・5合目)10:58 道崩壊のためここまで ~ 11:53新5合目 ~ 12:56登山口 |
報 告 | |
恵庭岳は支笏湖のそばに聳えている1319・7mの火山の山で、以前登った樽前山の反対側にある。 丸駒温泉の手前に登山口があり、砂防ダムをくぐって登山口に行く。最初は、広い谷筋を登って行くが、おびただしい倒木がある。やがて急斜面に取り付き、高度を上げて行く。見るべきお花はほとんどない。展望もない。ただひたすら登って行く。やがて、登りと下りが分かれたところに来る。長いロープがつけられている。滑りやすい急傾斜だ。 ロープをつかみながら登る。過ぎると傾斜は緩み、岩稜の第1見晴台に来る。周りの景色はない。そこからさらに、岩場が出てきたりして登って行くと、第2見晴台に来る。ここから先は、道が崩壊しているため立ち入り禁止。ここも一方は、垂直な崖になっている。 |
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恵庭岳 |
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下りも、長いロープ場があった。かなり急であった。行動時間4時間46分。 | |
今回の北海道山行では、登った6座とも頂上からの景色は無しということになった。残念な結果に終わったが、6座も登れたことではよい山行であったということになると思う。 下山後、「国民休暇村 支笏湖」で入浴し、苫小牧市に出る。ラーメンを食べ、スーパーで夕食を買い、23時30分、苫小牧東港発のフェリー「すずらん」(行きと同じ)に乗船し、翌2日(金)20時30分、敦賀港着。 花折夫妻には、いつものことながら、計画、諸準備、車の運転等いろいろお世話になりました。感謝をいたします。 |