加賀 白山2702m |
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山行日 | 2004年7月17日(土) 報告:二宮 |
参加者 | CL奥西、SL白井、管浦、小泉、岩里、永井、二宮 計7名 |
コース | |
17日 | 宇治4:00 → 市ノ瀬7:15(マイカー規制でバスへ乗換え)→ 別当出合(観光新道登山口)8:10 → 別当坂分岐9:40 → 殿ケ池避難小屋10:40 → 黒ボコ岩12:10 → エコーライン分岐12:30 → 南竜山荘13:20 |
京都では梅雨明けして既に一週間になるが、現地は新潟へ豪雨をもたらした前線が南下してきて、天気は下り坂の予報。おまけに雷注意報も出ている状況の中、すっぽりと厚い雲に覆われて姿を見せない白山に向い、別当出合を出発。 別当出合から別当坂分岐までは急登の連続。稜線に出てからは比較的穏やかな道となり、高い樹木もなくなり高山植物のお出迎え。 今回の参加メンバーは私以外「お花好き」の方ばかりで次々と出会う高山植物に立ち止まることも多く、また、途中からご一緒させていただいた地元のボランティアガイドの方に花の名前を教えてもらいながら、花オンチの私も幾つかの花の名前を覚えることができました。 出会った花の詳細は他の方が紹介してくれる(白井君のHPも見て)と思いますので、ここでは一部ですが、私が覚えることのできた花の名前だけを以下に書き連ねます。(チングルマ・ゴゼンタチバナ・ダイモンジソウ・コバイケイソウ・ヨツバシオガマ・クルマユリ・ミヤマキンポウゲ・カンチ○○?・etc…) 正午頃、蛇塚の手前でついに雨が降りだして、カッパを着用する。 黒ボコ岩を過ぎて、弥陀ヶ原の湿原にはいたる所にクロユリが群生していました。普通のユリから比べると随分と小さい(3cm位)サイズなのですが、いかんせん黒いハナビラというのは全然可愛くない。でも不思議と私にとっては一番印象に残る花となりました。 主稜線分岐(2,300m)から宿泊先の南竜山荘(2,080m)まで、湿原の木道のエコーラインを下りました。風雨が強まり体感温度も下がり、指先が冷たく感じられ始めた頃に山荘へ到着。受付のフロアではストーブが焚かれ、暖をとる先客があり。季節外れの光景だがその必然性にナットク。 南竜山荘から宿泊先のケビン(ログハウス)までの距離は200メートル位だったと思いますが、強くなった雨とホワイトアウトの状況で、激流の小橋を渡り、左手に雪渓を眺めながら坂を登り、テント場を横切ってやっとケビンを探し出したという感じでした。山荘食堂へ夕食をいただきに行く頃にはますます風雨が強まり、完全にサバイバル気分。 夜になると雷を伴う暴風雨(まるで台風)となり、激しく窓をたたく雨と風の音で目を覚ますこともしばしば。翌日の山頂アタックよりも無事に下山することのほうが心配になりました。 |
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18日 | 南竜山荘8:05 → エコーライン分岐9:15 → 殿ケ池避難小屋10:00 → 別当坂分岐11:20 → 別当出合12:30 → 市ノ瀬14:30 →宇治19:00 |
翌日は6時出発予定を2時間遅らせて様子を見るが、一向に回復の見込みがたたないため、下山を決定し、8時に南竜山荘を出発する。雨や風は心配するほどのこともなかったが、相変わらずガスは濃い。昨日歩いた道を引き返す。 別当坂分岐からの階段状の急坂では雨水が滝のように流れ、平らの部分は田んぼのように泥濘し、カッパズボンの内股までどろんこになりました。 帰りの車中から見た九頭竜川の水位の高さと激流にビックリ。昼食に立ち寄った食堂で福井の洪水のニュースをみて2度ビックリしました。福井北インターから高速に乗るとすぐに水没した道、田んぼ、浸水した家など、ニュースでお馴染みの光景が目に飛び込んできました。 記録的な豪雨と洪水の日に、まさにその源となる(一番高い)場所に居合わせたことで、今回の山行は記憶に残る山となりました。またいつか天気の良い時に再チャレンジしたいと思います。 |