生石高原山行記録




山行日 2008年11月14日 (金)
参加者 奥西(CL)佐竹、清水、松山、藤井(記録)
行 程 小川八幡神社(9:20)→大観寺(10:00)→休憩(11:10)→山の家おいし(11:35)→生石峰頂上(12:05)→休憩(12:25)→生石神社(12:40→札立峠分岐(1:25)→小川八幡神社着(2:30)

 城陽市の奥西さん宅を6時に出発、一路24号線を奈良、御所、五条、橋本、紀ノ川から紀美野へ吉野集落を抜け生石高原のふもとにある小川宮八幡神社に到着。ここは山間の小さな集落だが、車が5,6台は置ける駐車スペースとトイレが設置されている。各自、身支度をして舗装された村の道をゆっくりと登ってゆく。
 山間の傾斜地を利用して田や畑があり、ところどころに家が点在している。大観寺と言う小さなお寺があり境内で休憩。村の中の道だが結構の登りで一汗かいた。ここで会った数人の登山グループの人からススキは旬が過ぎているかも知れないとの情報あり。ここを過ぎて登山道らしい山道に入る。この間はほとんどが植林地で杉や檜が密植されており、紅葉は見られない。少し視界が開けたところで休憩、このあたりに国民宿舎跡があるはずと探したが見当たらず。ほんの5分ほど歩いたところにすでに閉鎖されている宿舎があった。ここまで来ると辺りは急に開けて高原が近いことが分かった。案内板にしたがってゆくと一面ススキに覆われた生石高原が眼前に広がった。
 振り返ると遠くに町並みや海が見える。山の家おいし前で休憩。すでに枯れてはいるが、まだ真っ白な穂をつけたススキの原っぱの真ん中を生石が峰に向けて歩く。高原の中にお饅頭を伏せたようなポッコリした生石ガ峰(870.1m)に到着。小川の宮から700m位登ってきたことになり、高原とは言えそこそこの標高差である。ここは360度の大展望。ススキの穂波の先には和歌山市街から遠く淡路島や四国の山影が見える。振り返ると長峰山脈の先には高野山や金剛峰寺のある山々、紀伊山地などの山並みが幾重にも連なり、紀伊半島の大きさが分かる。
 昼食をとり、来た道と反対のほうに下山する。ここのハイキングコースは周遊コースになっている。山頂から少し下ったところに生石(しょうせき)神社がある。神社の裏手に巨大な石がある。一夜にして高さ16丈(48m)の立岩が出現し、これを崇めて創建された神社と言う。
 この岩は格好のロッククライミングの練習場所となっているらしいが、地元の人は不信心の行いと眉をひそめているらしい。
 帰りのコースは雑木林で紅葉も見られる。雑木に混じって多くの棕櫚の木が散見される。なぜだろう?熱帯性の植物なのにと思っていると、里で出合ったおばさんの話では昔、地元の人が棕櫚から箒やロープを作り売っていたとのこと。やはり人の手で植林されていたのだ。後で調べてみると、この辺りは亀の子たわしの発祥の地で今でも棕櫚の皮やパーム椰子を原料にした箒やロープを製造する産業が盛んだそうである。山を下りてきて山間の畑地には柿、みかん、ゆず、山椒、などが植わっている。みかんの先行きがなかったため、村人は山椒に植え替えたがこれも中国産に押されだめだそうである。桜の木が植わっている「桜の小道」を抜け出発地に戻った。今日は山の会例会があるため帰路を急いだ。道中でみかんや柿を買い、秋の日の一日を満喫した日になった。


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