白山系 三ノ峰(2128m)山行記録

山行日 2007年7月7日(土)〜8日(日)
参加者 CL吉野、SL永井、松山(春)、若林、小泉、山口、藤井(記録) 計7名
山域 白山系 石川県・岐阜県
行動記録
7月7日 (第1日目): 大久保駅出発/午後2時→京滋バイパス、名神、北陸→福井IC→R158→鳩が湯→上小池駐車場/午後6時30分着(テント泊)
7月8日 (第2日目): 起床午前4時30分〜出発5時30分→登山口/5時55分→屋敷跡/6時20分→六本檜/7時25分→剣ヶ岩/8時30分→避難小屋/10時00分→頂上/10時35分→避難小屋/11時05分→休憩→出発/11時20分→六本檜/12時55分→屋敷跡/13時50分→登山口/14時15分→上小池駐車場帰着/14時30分→宇治帰着/20時20分

 梅雨の最中で熊本は豪雨で大きい被害が出ており、雨が心配されたが当日梅雨前線は近畿地方を大きく迂回、南下したため曇り時々晴れの予報となった。山口さんの車1台に全員が乗車し、名神、北陸自動車道を経由して福井ICから国道158号線を大野市から鳩ヶ湯方面へ車を走らせる。
 途中コンビニで各自が明日の食料を調達、湯治場風の鳩ヶ湯温泉で名水?をゲットし、両側が深い谷間となっている打波川沿いの林道を十数キロ奥へ入ったところに今日の目的地の上小池駐車場があった。白山国立公園内の施設でもあり車数十台は駐車可能なスペースと立派なトイレも完備している。
 明るいうちにテント設営をして夕食の準備に取り掛かった。最初の「お通し」は松山家特製の「山蕗昆布」で山椒の効いた乙な味に一同感激。今晩のメインレシピは松山さんお薦めの「キムチ鍋」、豚肉や自家製野菜をふんだんに入れた鍋に本場大阪鶴橋仕込みの豆板醤で味付け、一同「おいしい」の連発で鍋は見る見るうちになくなった。
 山口さんの独演会で盛り上がっているうちにあたりはすっかり暗くなり、時々ホトトギスの鳴き声が静寂を誘う。明日の出発が早いので10時には就寝。

 翌朝、天候曇り、霧が山から下りてきている。今日目指す三の峰のピークが遥か遠く45度の角度に霞んで見える。一堂揃ったところで予定より早く出発。
 打波川沿いに林道を進むと登山口の標識。永井SLを先頭にゆっくりと歩き始める。階段状のいきなりの直登で寝起きの体には応える。やがて道の両わきには月山フウロ、サンカヨウ、ショウマ、オダマキ、オウレン、笹ゆり(全て女性メンバーからの受け売りです)などの可憐な花々が楽しませてくれる。木々の緑と朝露に濡れたこれらの山野草が生き生きと生気にあふれている。
 屋敷跡で一息入れ、稜線の六本檜を目指して九十九折の道をゆっくりと高度を稼いでゆく。約1時間の行程で尾根の六本檜に到着。一本の巨大な檜しか残っていない。相当の年輪を重ねたのか内部は空洞になっている様子。御神木として周りにはしめ縄が張られている。この辺りから大きい木はなくなり笹や低木が続く。潅木の間には時折真っ赤な蓮華つつじが緑に映える。
 稜線をたどると行く手の遥か遠くに三の峰のピークが見える。目を下に転ずると、コケモモ、マイヅル草、ゴゼンタチバナ、カラマツ草、山ボウシなどの高山系植物が顔をのぞかせている。剣ヶ岩を過ぎる頃から両サイドに笹ゆり、ニッコウキスゲの花々が咲き乱れている。最後の急登を過ぎ、やっと避難小屋に到着。しばし腹ごしらえして休息した後、15分足らずで2128mの三の峰頂上へ。ガスの切れ間に目の前に別山の大きい山容が見える。あちこちにまだ雪渓が残っている。避難小屋に戻り休息と散策。
 雪渓の周りにはシナノキンバイ、岩カガミ、コバイケイソウ、ショウジョウバカマ、ハクサンコザクラなどのお花畑があり、特にコザクラには数年ぶりのご対面で女性陣は痛く感激。高山植物に別れを惜しみながら全員無事下山。六呂師高原のトロン温泉につかって疲れを癒し、帰路に着いた。
 「今日は道の両脇と両手に花で大満足」とは山口さんの弁。



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