鈴鹿 元越谷沢登り記録


元越大滝

山行日 2003年 8月24日(日)
参加者 CL安田、SL吉野、松井、中野郁《記録) 計4名
コース 近鉄竹田駅集合7:00・出発7:18=駐車場9:00・出発9:10〜入沢地点10:40・出発11:00〜昼食12:50・出発13:10〜休憩13:50〜稜線15:00・出発15:15〜水沢峠15:33〜休憩16:05〜林道16:20〜駐車場17:14・出発17:25〜温泉18:10・出発19:10=近鉄竹田駅解散20:00
行動記録
 近鉄竹田駅集合、出発。名神を竜王で下り、野洲川に沿って走る。鈴鹿スカイライン手前の林道を右に入った直ぐに車を駐車し、歩き始める。
 沢への入り口を探しながら歩いたつもりが、かなり上まで登ってからそれを見落したことに気付く。もと来た道を戻り、沢に向かう踏み跡を見つける。
 装備を付け、沢に入る。出だしは緩やで、水に徐々に慣れるように歩く。暫くして左側に15m程の滝が現れる。Yさんは登りたそうだったが、リーダーの指示で今回は全員で滝の右側を巻くことにする。
 この巻き道も上まで登り過ぎてしまい、少し下り返して滝上部右側の岩を先にYさんが登り、後はプルージックで登ることにする。吉野さんが岩を越えて見えなくなってしまう。ザイルが足りているのか、次が登り始めて良いのかというこちらの問い掛けの声とYさんの返事の声、どちらの声も滝の音に消されて聞こえない。長さが足りないのかと検討を付けて、もう1本のザイルを繋いで上に上げたが、後で全く必要の無かったことが分かる。合図を決めておかなかったという初歩的なミスだが、時間が掛かっただけで何事も無くて良かった。
 全員がその滝を超え、暫く歩いた所で昼食休憩にする。休憩の後は、次から次からと小滝が続く。足の届かないような釜を、その淵を伝って通過したり、高さ(2m〜5m程)や幅、足場の感じが少しずつ違う、色々な滝を順に登る。幾つめかの滝は、今までの小滝より少し高さのある滝で、念のためにザイルを張ったりもしたが、問題なく登りきる。この滝は今回唯一のシャワークライミングの場だったようだが、さっさと登ったものは差ほど濡れること無く、少し時間を掛けて登った者は全身が濡れてしまった。
 この後も小滝を幾つか越え、結果的に最初の15mの滝以外は、ほぼ全ての滝を登り切った。もう終わったかと思った沢登りの終了点(沢の始まり)までは暫くかかり、その終了点から稜線へはあまり時間を掛けること無く出ることが出来た。沢の装備を外して靴を変え、水沢峠方面へ下る。天気が良ければ良い筈の途中の見晴らしは、今回は霞んでしまって残念だった。
 順調に水沢峠を過ぎるが、稜線に出た時から付いていた虫(ハエかアブのようなもの)が一人一人に集り付いて離れない。虫から逃げながら刺されながら下り、出合った堰堤を右に巻き、さらに右上に登ると林道に出た。出たところで見覚えのある看板を発見。午前中に見た看板だ。
 入沢点を見過ごして、ここ(沢の終了点近く)まで来てしまっていた。先に一度下った林道をまた下り、更に入沢地点を過ぎ、駐車場に戻る。この後は甲西町の温泉(十二坊温泉ゆらら)に向かい、スッキリと汗を流す。(熱い温泉に浸かって、虫さされの痒さも少しはマシになったか?)帰りも名神を使い、近鉄竹田駅で解散とした。

<感 想>
 中野
 Mさんが華々しく“沢デビュー”されました!!石から石へとピョンピョンと飛び跳ね、滝はスイスイとお手のものに登られるし、とても始めてとは思えない登りで楽しまれていました。「Mさん、次回の沢も一緒に行きましょう!」という、CLさんからの熱いラブコールが掛かっていましたが??

 さて、待ちに待った暑い夏本番(残暑)の沢登り。CLさんとYさんは思ったより水が冷たくないと言われていましたが、それでも街のことを思えばひんやり天然のクーラーが心地良い。美しい沢の棲んだ水に浸かりながら気持ち良く歩け、程良くスリルのある滝もたくさん登れて、とっても楽しい沢登りでした。Mは大寝坊し、遅刻しての参加で迷惑を掛けましたが(Yさんも危なかったとか・・?)、価値のある1日になりました。(…これで虫さえいなければ、もっともっと楽しい沢だった筈なので、その面は残念でしたが。)
  

初めての沢登り!     松井      
8月24日、昨年までは想像もしていなかった沢登りに行ってきました。「とっても楽しいからぜひ体験しておいで!」と装備一式を惜しげもなく貸してくださったOさんのおかげで、また一つ楽しい世界を知る事ができました。野洲川の元越谷は、滝も岩も水の流れる様子もとってもきれいで、沢の中に入っていかないと登山道からは決して触れる事のできない景色だと思うと、たった4人ではもったいないような気さえしました。本では、いきなりの淵で腰までつかる洗礼を受ける・・・とあったので覚悟はしていましたが、腰どころか肩までどっぷりつかり、びっくりしながらもそんな自分の姿がおかしくて大笑いしてしまいました。子供の頃を思い出してみても、服を着たまま、靴も靴下もはいたまま、おまけに背中に荷物を背負ったまま水の中に入ったことなんてなかったのに、今になってこんな大胆な水遊びをすることになろうとは・・・人生何が起こるかホントにわからないものですね!服のまま水に入る感触が気持ち良いのか悪いのか?今もわかりませんが、滝の横の巻き道もスリルたっぷりで、岩の間を流れ落ちる水をかぶりながら足がかり手がかりを自分で見つけて登っていく過程も、どれもこれもがおもしろくワクワクするものでした。でも本に書いてあった「浮世の憂さを忘れさせてくれる陶酔感に浸れる」というまでにはまだまだ長い年月が必要かと思います。沢を楽しむ人は遊び心満杯で、沢はそれを爆裂させる所・・・そんな印象を持って帰りました。また、やはり沢登りには岩の技術が必要であるということも再認識することができました。今年は短い夏でしたが、堂満、白馬、恵那山、木曽駒・宝剣・蓼科山、岩・沢・・・と、それぞれが私には大きな体験で、いい夏を過ごせたと思います。
 安田
 元越谷も花崗岩が主体で白くて美しい谷でした。ガイドブックの時より水量が多いらしく、腰までのはずが胸まで浸かってしまった。気温も高く積極的に水の中に入っていました。高巻きもいつも以上に慎重になり15mの滝はザイルを出して確保しました。最後の滝から詰めは以外と長かったが、ほとんどヤブらしきものはなく、稜線に出てしまった。汗のいい臭いがするのでしょう、アブの大群に好かれてしまい、ずっとすきを狙っていて林道まで付きまとわれました。私は約20ヶ所程刺されていました。やはり暑すぎる夏のせいでしょうか?

 沢デビューのMさんは、身も軽くYさんの後をぴったりと付いている。沢の仲間が増えたのでうれしいです。また一緒に行きましょう。



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